おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

夜中のいちじくジャム

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先日実家に帰ったとき、近くの道の駅でたくさん野菜を買いました。そこの道の駅では新鮮で元気な野菜がたくさん売られているので、実家に帰るたびに立ち寄っては野菜を買って帰ります。その日は野菜のほかにリンゴでも買おうかなと果物コーナーへ行ったら、柿や梨に紛れて赤くてぷりっとしたいちじくを見つけたのでした。

私がいちじくを食べるようになったのは、大人になってからです。ワインと一緒に食べたドライいちじくと、チョコレートがかかったドライいちじくがあまりに美味しくて開眼し、生のいちじくも食べるようになりました。道の駅で買ったいちじく5つ。最初の1つはスライスしてクリームチーズと一緒にパンにのせて焼きました。次の一つは、生ハムと一緒にサラダに。どっちも美味しくって、さあ残りの3つをどうやって使おうかなといちじくを前に悩んでいたら、子ども達に言われました。

 

「やだ、いちじく嫌い。」と。

 

・・・。

 

えーーっ!


よくよく聞けば、果物みたいな見た目なのに口に入れると甘いような、青臭いような。つまり、果物なんだか野菜なんだか、曖昧なその味がいまいちなんだそうです。私からすると、その微妙な甘さがチーズやハムとよく合って美味しいのに。そもそもいちじくってすごい栄養価高いんだぞ。「不老長寿の果物」なんて言われてるんだぞ。・・なんてぶちぶち言ったところで、子ども達は食べないもんは食べないんですよね。

いちじくは傷むのが早いです。だから、残りの3つをジャムにすることにしました。
たった3つのいちじく。切って鍋に入れ、砂糖とレモン汁を加えてぐつぐつ。子ども達は寝てしまった夜中に、ピンク色の果肉がとろりとしてくるまで、鍋を見つめていました。

 

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そういえば。冬に小豆を煮たっけな。あのときもこうやって鍋を見つめてぼんやりしていたっけ。ああそういえば。夜中にふきんを煮沸したこともあった。ジャムでも小豆でもふきんでも、夜中にぐつぐつ鍋で何かを煮るのは集中出来て良いです。聞こえるのは、ぐつぐつという音だけ。ぼんやり見つめる時間も、なんだか好きです。

さあ、出来ました。
ピンク色のきれいなジャム。

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子ども達、ジャムなら食べてくれるかな。


静まった台所で、ジャムも朝にはすっかり冷めていることだろう。

トーストにしようか?それともヨーグルト?

 

台所のピンクのジャムを思い浮かべつつ・・。

 

 

おやすみなさい。

 

 

 

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