おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

私が整理したくなった理由

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先日、ハウスキーピング協会さんから「整理収納アドバイザー2級」の認定証が届きました。私が勉強しているのは通信講座ですが、通信講座の場合3回の添削課題のうち2回を提出して基準の点数を超えれば2級の認定がもらえます。全然難しいことはないのですが、それでもこうして整理収納のスキルが身についたのだと思うと、やっぱり嬉しいです。

 

 

そもそも何故私は整理収納を勉強したくなったのかというと、一番は台所の整理収納を学びたかったということ。そしてもう一つ、自分の中にずっとひっかかっているのが母のことです。


私の母は、整理するのが苦手です。母はもう70歳を超えているので、年齢的なことももちろんあるし、母の年代特有の「モノを持つことが裕福である」という価値観も影響しているのだとは思いますが、それを差し引いたとしてもうちの母は片付けが苦手。捨てられないからモノは増える一方で、モノが増えたら捨てるのではなく、それを収める収納用品を買う。持っていても、新しいものが出れば買う。冷蔵庫も引き出しも押入れも常にモノでいっぱいです。

実家には月に一回は帰るようにしています。幸いにモノが多くても掃除はやってくれているし、布団も干しているし、居心地が悪いわけではないのですが、困ることもたくさんあります。

 

まず、実家でも私もどこに何があるのかわからない。夫も子ども達ももちろんそうだし、同居する兄も同じです。だからみんなが母に頼ります。

「爪切りどこ?」「ペンは?」「ティッシュは?」

母は母で私達にあれこれ言われるのが嫌なので、ちょっと何か探そうとすると「いいからいいから」と自分でやろうとします。そりゃもう大変だと思います。母の時間がモノに奪われているのがよくわかります。

 

そして、「やる気が損なわれていく感じ」。

これは経験者でないとわからないと思いますが、モノがいっぱいあると、動こうという気にならないのです。ひとつ動くにも、場所がわからない、アクションが多いから、面倒で動きたくなくなってしまうのです。実家にいる時は、やる気をモノに吸い取られているような気すらします。

 

そして、実家から帰る時に持たされるモノの多さといったら半端ないです。主には食べ物なのですが、母には消費しきれない食材や、母が友人からもらった布、食べきれなかったおかずの余りに、おもちゃの数々。

実家では母も兄もいるし、母の作ったご飯を食べたり、色々話したり、もちろん楽しいし子ども達も実家が大好きなのですが、実家から帰ってモノから解放されるとホッとしてしまう自分がいます。そして気付けば、それを晴らすように自分の家のモノを捨てまくってる自分がいます


まだ実家に住んでいた頃、フリーマーケットをするのに母の服でいらないものをちょうだいと言ったことがありました。そうしたら、あれもこれもと母が古い服を出してきて、あっという間に衣装ケース2つ分の服の山が出来ました。

 

その時の母のスッキリとした顔を見て気付きました。母も本当は捨てたい。でも、どうしても捨てることが出来ないのだなと。ちょっと機会を作ってあげれば、多分「あげる」ことは出来る。要するに自分の手でゴミにしてしまうのが嫌なのです。でもそれって自分から手放すことは出来るということ。最終的には捨てることも出来るということだと思うのです。

 

自分の好きなモノに囲まれて暮らす幸せも、思い出を大切にしたい気持ちも否定しません。モノがあるから持てる心地よい時間も、ごちゃごちゃしているからこその楽しさも絶対あります。人それぞれのベストバランスがある。でもモノに時間を奪われたり、大切なモノがそれ以外のモノで見えなくなったらちょっと事情が違う。時間を奪われはじめたら、そこがボーダーラインなんだと思います。

 


実家でひとり大変な思いをしている母。頑固で負けず嫌いの母のことだから、一筋縄ではいかないことはわかっているのだけれど、きちんと勉強して資格を取り、母を納得させた上で、居心地よくしてあげられるといいなと思っています。

もちろん、自分の家もきれいに、大切にするのは大前提です。

 


それにしてもモノと暮らしと人との関係って面白いですね。深い。

これからも楽しみながら、学んでいきたいと思います。

 

 

 

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