おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

忘却の彼方箱と、なかなかやる息子

 

以前、整理収納の勉強をしているとブログに書きました。

知識としてはなかなか頭にたたきこまれないのですが、感覚として「モノは増やさない」「いらないモノは捨てる」「使いやすいところに収納する」ということは身についたようで、わざわざ時間を取らなくても、目についたものを「要・不要」「どこにしまう?」とぱっと判断して処理することが出来るようになりました。
 
 
そうしてリビングや台所や家族の共有部分についてはどんどん片付いていくのですが、どうしても、どうしても片付かないのが・・・子どものおもちゃ。
 
子ども達には、「ひとつ買ったらひとつ捨てる(バザーに出す)ようにしようね」といつも言っているのですが、ガチャガチャだの、何かのおまけでついてきたおもちゃだの、雑誌のふろくだの・・・気付けば子ども達の机まわりはおもちゃがどんどん増えている(笑)わが家ではリビングにこども机を置いているので、スッキリしたリビングの中でそのスペースだけが別世界なのです・・。いずれ子ども部屋に移すことだし、今のうちに片づけ方を覚えてほしいなと思うのですが、なかなかこれが一筋縄ではいきません。
 
 
子どものおもちゃとはいえ、勝手に捨ててはいけない。これは片付けの大原則です。でも、お子さんがいらっしゃる方にはわかると思うのですが、子供たちが「捨てていい」というおもちゃって、ほぼゴミだけ(笑)
 
以前息子に「この引き出しの中から、もう使っていないおもちゃをこっちの袋に入れなさい。」と言ってやらせてみたことがありました。「終わったよ」という声に息子が選り分けた袋を見てみると、入っていたのはおもちゃが入っていた袋だの、もう元が何なのかわからない人形のパーツだの、あと1枚しか残っていないシールだの、ガチャガチャの入れ物だの(そんなもの持っていたことも驚きですが)、明らかなゴミばかり。ちーっとも片付きませんでした。昔のおもちゃでも子ども達は見てしまえば捨てられないんですよね。
 
 
そこで私はどうしているか。
必殺、「忘却の彼方箱」です。
 
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・・・多分、やっているお母さんたくさんいると思います(笑)子どもたちがもう全然使っていないおもちゃを「忘却の彼方箱」に入れ、寝かせるのです。例えば半年くらい。その間、子供たちが一切そこに入っているおもちゃについて触れなければ捨てる。もし「あれ、どこやった?」と聞かれようものなら、「ああ、しまっておいたよ」と箱から出す。
 
この箱の効果は絶大で、子ども達は目に見えないおもちゃを瞬く間に忘れます。それだけ次々に新しいおもちゃや本に目がいくということですよね。
 
注意しなくてはいけないのは、明らかに本当に大切にしているもの(小さい頃から飾っている人形とか)は外すこと。代わりがないもの、買えないものはやっぱり本人に決めさせるのが良いと思います。
 
 
さて先日、この箱に入れようとうっかり出しっぱなしにしていたものがありました。実家の母がお友達から「お孫さんにあげて」ともらった2台のバイクのおもちゃです。これももらった最初は人形を乗せたりして遊んでいましたが(それももう何年も前)、今や引き出しの中にしまわれたままだったので、バザーに出そうと「忘却の彼方箱」に入れようと思っていました。それを息子に見つかりました。
 
 
息子「ねぇ、これどうするの?」
私「うーん、もうバザーに出そうと思ってね」
息子「だめ!これは使うの。ぜったいあげちゃだめ!」
 
・・・案の定です。ても、ここで私負けませんでした。
 
私「だって全然使ってないじゃない。使われないおもちゃは可哀想でしょ。このおもちゃ、これから使ってあげるの?どうするの?」
 
 
すると息子、うーんと考えてそのバイクを子供部屋に持っていきました。ああまた引き出しにでもしまったかなと思っていたら、
 
 
息子「かーちゃん、来てー」
 
 
と呼ぶ声が。
子供部屋へ行ってみると、2台のバイクがこんなところに飾られていました。
 
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窓際に、2台ちょこんと。
 
 
 
・・・いいじゃん。
 
ちょっといいじゃん、ここ。絵になる風景じゃん。
 
 
予想もしなかった窓辺のインテリアに、感心する私。思わず出てしまった「いいじゃーん」という言葉に息子はニヤリ(笑)
 
「ね、捨てないでね」と言う息子に、「うん・・わかった」と結局負けてしまった母でした。
 
 
 
やるなー、息子。
これでかーちゃん、しばらくこのバイク捨てられないわ。
 
だって窓から外を見る時、北側の窓の明かりが優しく照らす2台のバイクがなんかいい。これはこれで、ありだと思う。
 
 
 
まぁ、息子はそのうちここに置いたことも忘れてしまうんだろうけども(笑)
 
そしてきっとこんな攻防が続くんだろう。
 
 
それはそれで楽しいからありか(笑)
 
 
 

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