おいしい台所

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「専業主婦も輝ける」女性活躍への疑問~を読んで考えたこと

 

「専業主婦も輝ける」 女性活躍への疑問「家族を支えているのは私」


先日Yahooのトップページに出ていたので、読んだ方も多いかもしれません。私はものすごく興味津々に読みました。内容は一昨年朝日新聞に掲載された「専業主婦は時代に逆行してる?」という専業主婦の方が書かれた記事の追跡取材のようなもので、記事を書いた女性は今も2年前と変わらず専業主婦にやりがいと誇りを感じながら家事も育児も頑張っている、ということでした。

 

私自身は専業主婦ではないし、仮にそうだったとしてもこの女性ほど家事や育児を細やかに出来るわけでもないのですが、それでも家事も育児もとてもやりがいがあって楽しいものだと思っています。なので、そこにはとても共感しました。そしてこの女性が言う「国は働け働けと言わないで。もう充分働いている」にも賛成で、「産めだの働けだの、そんなに女性にばかり色々求めんなよ。」といつも思っていたので、わかるわかると頷きました。

 

ただ・・ちょっと一点。この記事だけではこの方がそうだとはわからないのですが、違和感というか、違うなと思ったことがありました。それは、私が「家事は誰か一人だけが担うものであってはいけない」と思っているところです。

 

 

親の役目は子どもが自立出来るようにすること。買い物も炊事も洗濯も掃除も、子どもが「母親がやるのが当たり前」だと思って育ってしまっては困ります。幼児の頃はともかく、小学生にもなれば家事のある程度は手伝えるようになり、中学生でお金の上手な使い方を覚えて、高校を卒業したら一人で生活出来るくらいに自立しないと後々本人が困るのです。そのためには料理をさせてみせ、掃除を手伝わせ、お小遣いでおやつを買わせ、自分でやるということを覚えさせる必要があって、それは家事を通して親が教えなければ誰も教えてくれません。

 
人間、いつ一人になるかわからない。何も出来ない大人になるか、ならないかは、こと家事に関しては親次第だと思います。家事って実はすごく大切なのです。一人になっても健康に生活していくためには、最低限の家事が出来なくては難しい。それは相手が夫であっても同じです。

 

だから母親はその機会を奪ってはいけない。やり過ぎてはいけない。ある程度の年齢になったら、やらせなくちゃいけない。考えさせなくちゃいけない。主婦の仕事は楽しいです。プロデュース出来るのはその通りだと思う。終わりがないからどこまででも出来る。ずっと出来る。でもだからこそやり過ぎてはいけないと思うのです。

 

家事も育児も意味のある仕事です。女性が会社で働くことを選ぶのも、専業主婦を選ぶのも自由で、どちらもその人にとっては正解です。

 

でも、家事は母親が独り占めしていいものではないと思う。親は「家族の日常のすべてを整える」のではなくて、「家族に日常の整え方を教える」のが正しいのだと思います。私がこの記事を読んで感じた違和感はそこで、前提として「家事は女性が(=母親が)やるもの」ということがこの女性の考え方にも記事にも強く感じられたことでした。

 

専業主婦だから家事の全部を一生やり続けなければならないわけでもないし、働いているから一切手抜きでいいわけでもない。子育ては夫婦で、家事は家族でやるものです。専業主婦なら、夫と子供たちが居ない間にすべき家事を終えたら、あとは勉強なり遊びなり、もっと自分の時間にしていいと思う。そして家族が揃う時間には、夜でも週末でも、一緒に家事をすればいい。「遊ぶなんて気がひける」と思うくらいなら、会社でもボランティアでも、働くべきなんだと思います。

 

 

そもそも「女性活躍」って何なんでしょうね?

 

そんな言葉に踊らされて、家事であろうが仕事であろうが、完璧でなくちゃと思いこまされるのは、女性には辛いことだよなと、あらためて思いました。

 

 

 

 

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