おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

帰省と母と子ども達

娘が中学校に入学してから週末はほぼ部活になり、旅行はもちろん、月1回の実家帰りもままならなくなりました。父が亡くなってから15年、都合が悪くて月1回が2カ月に1回になることはあっても、ずっと定期的に実家に帰るようにしていたので、実家の母にとってはこれは大きな変化です。

 

近くに住んでいるならまだしも、車で片道2時間はかかる帰省を15年。我ながら頑張ったなと思います。大変ではあるけれど母の様子も見れるし、子ども達もとても母に懐いてくれたので、実家に帰ったときには私も安心してのびのびさせてもらいました。

 

娘が練習の厳しいテニス部に入ると聞いた時、最初に考えたのはやはり実家のことで、そうかーこれからはあんまり頻繁に帰れなくなるな、ということでした。案の定入部して数か月経つと、やれ朝練だ、練習試合だ、遠征だと娘は本当に部活に忙しくなり、この春は3カ月帰省せず。時々来る母からのLINEには「いつ帰ってくるの」という言葉が何度もありました。でも、どこかで自分の中で、「いつまでもこんなに頻繁に帰っていられないよな」と思ってもいたので、娘の中学校入学はいい機会だったのかなとも思っています。

 

きっとこれから子ども達は自分の世界を作り、おばあちゃんや親よりも自分の気持ちや都合を優先していくのだろう。それが当たり前だし、そうやって自分と親を切り分けて成長していくものだと思います。自分が中学生だった時、頭の中には部活と勉強と好きな人しかなかったし(笑)、遠かったこともあるけれど、祖父母の家に行った記憶もほとんどありません。まだまだ「ばぁばに会いたい」と言ってくれる子ども達を見ると、私なんかよりずっと周りを見ることが出来る、思いやりのある子どもに育ってくれたなと思います。帰省する回数が減っても、その気持ちを持っていてくれるだけで充分だと思う。

 


先日久しぶりに帰省した時、母はとても元気そうで安心しました。
どうして来なかったの、淋しいよとあからさまに言うでもなく、普通に接してくれる母を見て、ああ、母も私と同じ気持ちでいてくれるのかなと思いました。体を壊したりして頻繁に帰らなければならない状況には、まだまだならないでよ・・と心の中でつぶやきつつ家に戻り、到着したことを母にLINEで連絡すると、母からこんなメッセージが届きました。

 

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ピンクは娘の名前、緑は息子の名前です。

・・っていうか、いや、「又何時の日か会えるといいね」って(笑)

 

「もう会えないかもね」みたいな言い方やめてよねぇと苦笑いしつつ、そうやって「またすぐ行くよ」という言葉を待っている母は、やっぱり淋しいんだなーとしみじみ思ったのでした。

 

 

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