おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

反抗期と更年期と母としての誓い

先日、娘が部活を辞めたという話をしました。
娘にとっても私にとっても初めての挫折だから、これを乗り越えて強くなるんだ。ということを書きました。
きっと後悔して沈み込むだろう娘を、私が励まさなければ!そう思って自分を奮い立たせる気持ちもありました。

が、早速ですが、やられました。
ものっすごい喪失感に。


・・私が。


いやー、参った。こんなに打ちのめされるとは思ってなかった。辞めてからケロッとしてぐうたら家に居る娘と対照的に、ああでもないこうでもないとクヨクヨ思い返してはため息をついているのは何を隠そうこの私。何なら娘より泣いたし、娘より後悔してるし、娘より食欲なくしてるからね。自分でもびっくりですよ。


どうしてあの時気付いてあげられなかったのか、もっと早く声を上げればこんなことにならなかったのではないか、いや「辞める」と言い出したときに「絶対ダメ」ときっぱりと言い切ってもよかったのではないか、もしかしたらまだ「また頑張ります」と言えば戻れるんじゃないか・・。そんなことをぐるぐると考えて眠れなかったりもして、この数週間かなりしんどかったです。そして、年末の1年生大会が近付くにつれて、「娘が出れたはずだった」「娘の頑張る姿が見れたはずだった」ともう叶わない試合の光景を想像しては悔しい思いをし、大会の結果が良かったと聞いては、ああ、もう娘の居ないテニス部が進み始めたとまた落ち込みました。


何もせず家に居る娘に、「他の部活の見学にでも行ってみたら」「少しは体動かしなさいよ」とうるさく言い、鬱陶しい顔だけ向けて無視する娘を見ては「部活を辞めたからこんなふうにだらけるようになった」「部活を辞めたから反抗するようになった」と全てを部活に結び付けて、またぐるぐると後悔する日々。


もうしんどくてしんどくて。


で、どうしてこんなにしんどいのかなーと考えて、もちろん親子で好きだったテニスだから、というのもあるのですが、それでもあれ?って思いました。

あれ?うちの娘ってこんなにまで反抗する子だったっけ?
反抗した後、ごめんなさいを言わない子だったかな?


いや、そもそも部活を辞めたのだって、長く続けていることを簡単に辞めるような子だったっけ?


こんなふうに、頑なな子だったっけ?


そして私は、こんなに子どもに依存して感情的になる私だったっけ?こんなにいつまでも引きずって暗くなる私だったっけ?


と。そう考えるうちに、これはもしや


娘は反抗期。


そして、


私は更年期。


なんじゃないかと思ったのです。



まじかー。重なったか…。



部活を辞めたのにはそれ相応の納得出来る理由があったけれど、それらも含めて全体的に考えると、いやもう反抗期以外の何物でもない。そして私の喪失感は、娘が自分の思うとおりに(そもそも自我が強い子でしたが)ならないことも含めて「失った」ことに対する喪失感で、更年期に差し掛かった私にとってその変化は、こんなにも思い悩むほどドーンと精神的に追い詰められるものだったんじゃないかと。そう思ったのです。


冷静に考えて、このままお互いに鬱鬱とし合っていても何もいいことはない、と思いました。そう思ったら、もう部活への思いは断ち切らなくちゃいけないと。そして娘には何かに頑張って欲しい気持ちはあるけれど、そうじゃなくても、何もなくても、親として娘を受け入れていかなくちゃいけないと。そうじゃないと、娘はどんどん自分に自信がなくなってしまうし、ますます反抗するだろうし、それを見る私もずっとしんどい。娘が自分を肯定しなくなるのは、一番怖いことだと思いました。


反抗期と更年期。
一年の終わりにこんなのが来るとは思わなかったけど。


しんどいなぁ。

しんどいけど、ここはひとつ、娘とめちゃめちゃ仲良くしようと思います。なんか、そこからはじめなきゃいけないと思う。この件があってから娘を否定したし、避けてきたけど、それじゃいけなかった。仲良くしよう。鬱陶しがられても、突き放すまい。絶対に。


冬休み、実家で母に甘えながら、娘と一緒にだらだら過ごそうと思う。お母さん、更年期の娘を許してね(笑)


もしかしたらおんなじように、「鬱陶しいなー」と思いながら、娘と孫を見つめるのかもしれないけどね(笑)




・・・・・


今年もブログを訪れてくださった皆さま、拙い記事を読んでくださり、時にコメントまでくださり、本当にありがとうございました。年の暮れにこんな泣き言聞かせちゃってごめんなさい。年明けとともに、むくむくと元気になる予定です。多分。



今年最後の写真は、我が家のお正月飾り。お正月は実家めぐりなので、家の飾りはいつも簡素です。小さな陶器のお供えは、友達からもらったもの。可愛くて、お気に入りです。


皆さまにとって来年も、おいしいものでいっぱいの、素敵な一年になりますように。そして我が家にとっても。


良いお年をお迎えください。



2018年12月30日 chas



--------

覗いてくださり、ありがとうございます。
訪問いただいたしるしに、お弁当ぽちりとしていただけると大変嬉しいです。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
にほんブログ村

また遊びにきてくださいね!

--------------------

Instagramもやってます。よかったら覗いてみてください。

Instagram