おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

母の入院

先週のこと。平日夜中の0時過ぎに、兄から電話がかかってきました。夜中の電話は悪い話。ドキドキしながら電話に出ると、案の定母の具合が悪く救急車を呼ぶとの知らせでした。


母からは少し前に「体が痛い」「咳が出る」と聞いていたので心配していたのですが、病院に行くと風邪薬を処方されたとのことで様子を見ていました。それが翌日急に高熱が出て、咳もひどく呼吸も出来なくなり、これはただ事ではないということで、救急車を呼ぶことにしたそうです。


私の住む横浜と実家は遠く、電車でも車でも2時間〜2時間半はかかります。夜中だし、行きたくてもすぐには行けません。もやもやと心配していたら、搬送後医師から命に別状はないと言われたとのことで、兄も一旦帰されたようで、それを聞いてようやく少し安心して私も朝まで眠りました。


実はまだ検査が続いているのではっきりしたことはわからないのですが、医師曰く母は、「少し前の風邪かインフルが原因で胸に炎症を起こしたのだろう」とのことでした。入院して1週間が経ち、抗生剤の点滴で具合はかなり良くなりましたが、痛みはまだあるようで、退院は少し先になりそうです。私の兄は未婚で母と2人暮らしで働いているので、こんな時にお世話が出来るのは私しかいません。そんなわけで、この一週間は2時間半の道のりを何度も行き来し、洗濯したり掃除したり兄の食事を作ったり病院に行ったりしつつ、仕事も自分の家のこともやるという日々を過ごしています。


自分でもタフになったなと思うのは、こんな事態でも落ち着いて色々こなせているということ。昔の私だったらどうしようどうしようと暗い気持ちになっていたけれど、今は「踏ん張ろ!」と前を向けています。自分が家族を持ったことで強くいられるのは間違いなく、一緒に心配してくれたり、協力してくれる家族には本当に感謝しています。それを考えると兄は一人で不安だろうし、母には家族である私と兄のサポートを心強いと思ってほしい。だから今は私の一踏ん張りが必要なのです。


そして今ここで私が倒れたらどうにもならないので、どんなにインフルエンザが流行っても「私はインフルエンザにならないと決めているから大丈夫」と根拠なく信じて今のところは風邪もひかずにいます(笑)(この、「ならないと自分で決める」って実は効果があると思ってます。)



でも、ふとしたとき。本当に日常のふっと気が緩んだその隙間に、強烈に淋しさが迫ってくることがあります。



実家から病院に向かう朝、ものすごいお天気の空の下、澄んだ空気の中、誰も居ない道をバス停に向かって歩いていたら、急に泣きそうになりました。



母も兄も私も中身は何も変わらないのに、ただ歳だけとってしまったような。



何も変わらないのに、父はもういないんだな。



何も変わらないのに、もうみんな一緒に住んでいないんだな。



何も変わらないのに。



気持ちだけが昔のまま取り残されて、周りの全てが変わってしまったような。とても遠いところに来てしまったような感覚でした。

バスが来て我に返るまで、ぼんやりそんなことを考えていました。





母とは年明けに浅草へ遊びに行こうと約束していました。お母さん、しばらくお預けだね。

早く良くなって、また美味しい鰻を食べようね。




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