おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

一人、菜の花の土手で

母の病院からの帰り道。車の窓から外を眺めていたら、あちこちで菜の花が咲いているのが見えました。毎年3月に実家に帰ると、母と子ども達と土手に散歩に行き、菜の花を眺めたり、空を飛ぶハンググライダーを眺めるのが恒例になっています。今年子ども達は一緒じゃなく、母は病院で行けないので、一人で土手まで歩いて行ってみることにしました。

 

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土手はいつもと同じようにたくさんの菜の花に覆われていて、花の香りがぷーんと香ってきました。

 

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母が一緒だった時、母はいつも袋持参で、「ごめんねー、ちょっといただくね」と言いながら若い葉を摘んで持って帰り、その晩おひたしにして食べさせてくれました。子ども達は小さい頃、土手の上で「ヤッホー」とやまびこを楽しんだり、駆けっこして競い合ったりしていました。そういう色々を思い出して今、私は一人なんだなぁと思ったら、変わらない青空の下変わらない菜の花に囲まれた土手の上で、自分だけが変わってしまったような気がして、泣きたい気持ちになりました。

 

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生きていれば変わらないことなんて有り得ないわけで、それを受け入れなければ前に進めない。わかっちゃいるけど、懐かしい場所に来るとどうしても過去を思い出して切ない気持ちになってしまいます。

 

泣きたいなぁ。

 

こうやって一人思いを巡らす時間は嫌いじゃないのですが、今その気持ちにはまりすぎてしまうと抜けるのが大変なので。だからちょびっとだけ涙を滲ませたあとは、「よし!」と振り切って土手を後にしました。

 

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足元を見たら、つくしが。

 

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そして、自生するビオラもあちこちに見えました。

 

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芽吹きの春ってやっぱりいいなぁと思います。
花たちを見ていると、生きる力というか、元気をもらえますね。

 

土手からの階段を降りる時、高齢のご夫婦が仲良く歩きながら「もう○歩は歩いたかしらね?」「まだだろう、もうちょっと歩かないと」と話していました。素敵なご夫婦だなぁと思っていたら、すれ違う時に「こんにちは」と笑顔で挨拶してくれました。

 

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全然知らないご夫婦でしたが、挨拶を返して通り過ぎた後、「ありがとうございます。頑張りますね。」となんとなく心の中でつぶやいた私です。

 

さ。私も歩こう。

 

 

 

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