おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

家族でみかんでコタツ

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早いもので、スーパーの果物売り場には

パックに入ったみかんが並びはじめました。

まだまだ青くてすっぱいみかん。

これが、秋が深まると同時に黄色く甘く

瑞々しくなってくるんですね。

毎年毎年、秋から春先にかけてうちでは

たくさんのみかんを食べます。

出始めは酸っぱく、中頃は皮が薄く甘酸っぱく

最後には厚めの皮でこっくりと甘くなるみかん。

なかでも私が一番好きなのは、

10月下旬頃のみかんです。

この頃のみかんはただ甘いだけじゃなく

程よい酸っぱさがあって、皮も薄くてやわらかい。

実もきっちり詰まって本当に美味しいと思います。

ところで皆さんは、

みかんというと何を思い出しますか?

私がみかんで思いだすのは、小学生の頃。

冬のおやつはみかんとおせんべいでした。

学校から帰ってくると、その頃読んでいた「りぼん」

を持ってコタツへ直行。コタツのある和室には

みかん箱と、その頃家族でハマっていた

「よこかわせんべい」(これも超美味しいんです)が

箱で置いてありました。

みかんを3個、せんべいを3枚箱から取り出し、

コタツに入ってだらだらとみかんを食べては

ページをめくり、せんべいを食べてはページをめくり。

外はそろそろ夕暮れ時で、台所からは

母の作る煮物の匂いがしてくる。

マンガを読んでいるうちに眠くなってうとうとし、

母の「ご飯よー」の声で目が覚めて。

顔をあげると、そこらにみかんの皮やら

せんべいのかけらが落ちていて、

マンガのページは開きっぱなし。

いつの間にか外は真っ暗で

なぜかちょっと不安になり

慌てて台所に行くと、母が煮物をよそっている。

「あんた、また寝ちゃったの」「えへへ」

そんなやりとりまで、鮮明に思い出します。

今考えると小さい頃の家族との思い出で

心に残っているものは、旅行でも運動会でもなく

そんなささいな日常なんですよね。

多分キーになっているのはご飯の匂いで、

何の責任もなく安心して甘えていられた

あの頃の自分が、母の煮物の匂いとともに

よみがえってくるんだろう。

そんな温かいコタツとみかんの記憶を

子ども達にも作ってあげたい。

というより、私が子ども達とコタツを楽しみたい!

そんな思いから、ずっとテーブルとして

使っていたコタツを、昨年再びコタツとして使いました。

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15年位前に、無印良品で買いました。

これが、冬にはコタツに変身します。

いやー、寝ますね(笑)

子ども達も寝ますが自分も寝ます。

みかん食べてゴロゴロしてたらてきめん(笑)

お前、子どもに母の煮物の匂いはどうした?

と自分にツッコミつつ寝ます(笑)

そして汚れたりももちろんします。

でも洗えばいいですよね?

だってその面倒くささを避けるより、みんなで

コタツを囲む時間の温かさに価値があるもの。

ただこのコタツ、私が一人暮らしの時に

使っていたものなので、小さいんですよね。

今年は大きなものに、買い換えようかな・・と

思案中。家族でみかんでコタツのために。

皆さんのお家にも、コタツ眠ってないですか。

今年の冬は、家族でみかんでコタツ、

どうですか?(笑)