さて、ハロウインです。
私が住むところでは、登校班の子ども達が
夜に仮装して集まり、それぞれの家に
お菓子をもらいにやってきます。
ちいさなきょうだいも一緒になって、
コウモリのカチューシャや魔女の帽子、
お化けのお面を被る子もいれば、
シンデレラのようなドレスを着ている子もいたり、
みんなちょっとドキドキしながらも
本当に楽しそうです。
しつこいですが、私は昭和生まれなので(笑)
子どもの頃にハロウインのイベントを
楽しんだ記憶がありません。
でも、子ども達が夜に集まっているのを見ると
小学校に上がったばかりの頃の、子どもだけで
過ごした夜のことを思い出します。
-----
私が小学校1~2年の頃のことです。
幼馴染の男の子の家が引っ越すことになって、
荷物を運び出した後のがらんとした家に、最後に
子どもだけで泊まろうということになりました。
近所の小学生が10人ばかり。それぞれが
夕飯を食べた後布団をもってパジャマを着て、
幼馴染の家に集まりました。
怖い話をしたり、まくら投げをしたりして楽しんだ後、
当時6年生だった男の子のまーちゃんが、
「夜中に外に出るぞ」と言い出したのです。
夜中の0時頃。どこの家の灯りも消えて、
真っ暗な中、まーちゃんがみんなを連れて外に
出ました。そして昼間は車が通る道路に
やってきたと思ったら、
コロン。
寝たのです。道路の真ん中に、大の字に。
「ほら、やってみろ。気持ちいいぞ。」
まーちゃんに言われてみんなが次々に
道路に大の字に寝ころびました。
10人の子どもが大の字に寝そべる道路。
想像出来ますか?(笑)
そりゃもうウン十年も昔の話ですし、私は当時
埼玉の田舎に住んでいたので、夜には車も
ほとんど通らなかったのですが、それでも
相当ドキドキしました。
冷たい道路に横になって空を見たら
すごい解放感だったのを覚えています。
まーちゃんが、すごい大人に見えたっけ。
あの晩寝そべった道路と夜空は、私の中に
忘れられない記憶として残っています。
ちょっとした子ども達だけの冒険の記憶として。
あんな経験もう出来ないですよね。
-----
普通に考えれば、子どもが子どもだけで
夜に出歩くことは滅多にない。
だから「子どもだけで夜に集まる」って、
それだけでも非日常です。
ハロウインの夜はそれに仮装・お菓子が
加わるわけで、子どもにとっては本当に
とびきり楽しいイベントなんでしょうね。
大人になった時、ハロウインの夜のことを
「そういえば小さい頃、近所のお兄ちゃん達と
すごい恰好して歩いたな。楽しかったな」と、
宝箱を開くみたいに、思い出してくれたら嬉しいな。
きっとどこの家のお父さん・お母さんも
そんなふうに、子ども達を見つめているんじゃ
ないかなと思います。
たくさんのキャンディを用意して。
今か今かと子ども達を待ちながら。
----------
覗いてくださり、ありがとうございます。
訪問のしるしに、ぽちっとしていただけると
大変嬉しいです。
また遊びにきてくださいね!