「ずらり料理上手の台所」 お勝手探検隊
Amazonより-----
料理家から主婦の方まで、その人らしい工夫や
こだわりで、使い勝手よくしている21人の台所を紹介。
洗った器をぬめりの出やすいざるに上げずに、
布に重ね置く人、シンクのゴミ受けのフタを捨てて、
清潔を心がける人、システムキッチンの扉を
好きな色や風合いにつけかえた人など、
その人らしい工夫やこだわりを感じさせる台所。
役立つヒントが盛りだくさんです。
--------------------------------------------------
いつから好きなのか、「台所」という場所が
とにかく好きです。
自分の家の台所はもちろん、実家も、
夫の実家も、祖父母の家も、友人の家も、
全然知らない他人の家であっても、
「日々使われている台所」がとても好きなのです。
何故好きなんだろう。
何故だか、見ているだけで幸せな気持ちになる。
何故なんだろう。
そう考えた時に、昔母から言われていた
「お家の神様」の話を思い出しました。
小さい頃、母から「家には神様が宿る場所が
ある」と教えられて育ちました。
神様が居るんだから、粗末に扱ってはいけない、
失礼します、使わせていただきますと
そんな気持ちで使うようにと言われた覚えが
あります。
それは主に水や火を扱う場所で、お風呂や
トイレ、そして台所もそうでした。
台所にいる時、お風呂やトイレに入っている時、
いつもそこここに小さな神様がこっそり見て
いるような気がして、「汚しちゃいけない、
大切に大切に・・」なんて思ったものです。
小さい頃に住んでいた家の台所には正面に
窓があり、そこに立つ母にはいつも明るい
光が射していました。あの頃の台所の風景が
神々しくさえ感じるのは、いつも家族のために
一生懸命ご飯を作ってくれた母を、台所の神様が
見守っていたからなんだと思います。
私にとって台所は清潔で温かい場所。
神様が宿る場所。
大切に使われた台所では、そこにある道具達
すべてが、そこに立つ人を守っているような、
そんな気がするんです。
だから台所に居るのも見るのも好き。
古くても、乱雑でも、道具が一杯でも
全然なくっても。
そこに立つ人が、神様に守られながら
作り上げた温かな台所を見ていると
幸せな気持ちになるんだと思います。
この本には、大切に使われている
色々な台所がいっぱい出てきます。
どの台所も温かく、清潔で、美しい。
ページをめくっていると、
お鍋やまな板やガスレンジや包丁に、
ボウルの陰や、食材の隅に。
小さな神様がこっそり隠れているような、
そんな気がしてきます。
----------
覗いてくださり、ありがとうございます。
訪問のしるしに、どちらかぽちりとしていただけると
大変嬉しいです。
また遊びにきてくださいね!