春や秋の行楽日和でなく、冬になると
動物園に行きたくなります。
冬に行ったって動物たちも寒いから、
小屋の中に入って暖をとっていたり
全然動かなかったりと、動物を「見る」
楽しみには欠ける気がするのですが
過去を振り返ると冬ばかり。
コートやマフラーで寒さ対策万全に
お弁当と、ポットにはお味噌汁をいれて
冬の動物たちを見に行くのです。
私が動物園を好きなのは、自分なんて
ちっぽけだなと思えるところです。
普通に考えれば、狭いオリの中に入った
動物たちを見て、世の中の大きさを
考えられるはずもないのですが、
「地球上にはたくさんの生き物がいて、
ただ、与えられた命を生きている。
自分もそんなたくさんの命の中のひとつ
にすぎないのだ」と思うと、
自分が迷ったり、悩んでいることも
ぜーんぶ「大したことないな」って思えて
安心するんですよね。
この歳になると、自分の小ささを意識する
ことって、少なくなるじゃないですか。
家でも、会社でも頼られるばかりで。
でもそれって、ちょっと苦しいことですよね。
「自分なんてまだまだだな」
「自分なんて、ちっさいな」
そう思える場所って、いくつになっても絶対
必要なのだと思います。
冬の動物園は、動物たちも寒いので
寄り添ってることが多いです。
体をくっつけあっている姿とか見ると、
なんだかこっちまで温かくなります。
冬の動物園が好きなのは、寒さとともに
なんとなく淋しさを感じるこの季節、
動物たちに温めてもらいたくなるということかな。
動物たち、だいぶ寝てたけど（笑）
寒い中、どうもありがとう。
早く、春が来るといいね。
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