おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

「捨てる」ストレス

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少し前からはじめた整理収納。テキスト2冊目で苦労していた実践は、引出しに始まり、冷蔵庫、台所、下駄箱、子供部屋と夕食後や週末を使ってどうにかこうにか終わらせ、先日やっと最後の押入れを終えることができました。もちろんこの先も見直しは続けていくのですが、これでようやく3冊目のテキストに取り組めると思うと、ちょっと達成感もあり嬉しいです。

それぞれの場所での片付けでは、45リットルのゴミ袋を平均2つ分。多いところでは4つ分くらいのモノを捨てました。それ以外にも秋に参加する学童バザーで出すために除けたものもあるので、ものすごい量のモノがそれぞれの場所からなくなったことになります。

片付けは慣れてくると「今必要か」「不要か」の判断はすぐに出来るようになりました。でも、そうやって分けたものをいざゴミ袋に入れるのは、ちょっとしたストレスでした。

 

ストレスには悪いストレス以外にも良いストレスというものがあります。悪いストレスは刺激によって自分を強迫的に追い込みますが、良いストレスはその刺激で達成感や充実感を感じます。私にとって「捨てる」ことはそのどっちのストレスも感じる作業でした。

捨てたものは基本的に「使っていないもの・今後も使わないもの」なので、「使えるのに捨てている。もったいないことをしている」というストレスではありません。そういう意味では「使わないモノが部屋からなくなる」のは達成感や爽快感といういいストレスでした。悪いストレスだったのは、「買ってしまった自分」へのストレス。家の中のモノなんて主婦で母の私が買うことが圧倒的に多いわけですから、いらないモノを買ってしまったのはほぼ「自分」。そんな「自分」を振り返って見つめ直して反省する作業はちくちくと自分を責めました。

何年も使っていないアロマディフューザー、読んでいない本、埃をかぶった蝋燭、洋裁の布や毛糸、高かった化粧品、使わない骨董のお皿・・どのモノからも感じるのは、「時間が欲しい」という自分自身の気持ち。なんかちょっと、自分の正直なところがわかって辛かったです。

ガツンと捨ててみてわかったことは、色々な方が言うように「なくても困らないな」ということ。そしてモノに責められない生活はやっぱり快適でした。

この、「捨てることで自分の気持ちを見つめなおす作業」=「捨てるストレス」を経験するのは、整理収納を学ぶ上で必須なんだと思います。「捨てちゃいましょう」とみんな簡単に言うけれど、みんなモノを見つめて何らかのストレスを感じているはずです。でもその作業を通してモノに対する気持ちが変わるし、残されたモノはちゃんと使おう、買うときも「使うモノを買おう」と思う。そうやってモノと自分との関係にルールが出来ていくのだと思います。


そして私が捨てるモノたちから聞いてしまった「時間が欲しい」という自分の声。「あれもやりたい、これもやりたい」とモノを集めて「あれも出来ない、これも出来ない」と更にモノに追いかけられていた自分。

そんな自分を客観的に見られたことは、何よりよかったなと思います。

 

 まだまだ勉強はこれからですが、この「捨てる」作業を経たことで、少しゆったりした気持ちで勉強も、日々の生活もしていけそうな気がします。

 

 

頑張ります。

 

 

 

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