マーガリンというと思い出すのは学校給食。
四角い銀色の紙をはがして、中のふんにゃり溶けたマーガリンをパンに塗って食べました。家でも小さい頃から朝はパン食だったので、普通にマーガリンが冷蔵庫にありました。こんがり焼いたパンにマーガリンを塗って食べるのは普通のことで、疑いもなく美味しく食べていたので、結婚して夫に聞くまで、マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」が怖いものだなんて全く知らずにいました。
トランス脂肪酸は、とりすぎると心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させたり、肥満を発症させたり、アレルギー疾患を増加させたりと、体への悪影響が指摘されています。諸外国では、表示が義務付けられているようです。
もちろんマーガリンだけに含まれるものではなくて、ショートニングとしてパンやケーキやドーナツ、揚げ物などにも含まれる場合があります。 平均的な日本人の一日の摂取は2グラム未満がよいとされているとのこと。そう言われても、食品に何グラムと表示されていなければピンときませんよね。例えばおやつに買ったドーナツにどれくらい含まれているかしら?なんてあんまり考える人はいないのではないでしょうか。
ならば、確実に(多く)含まれていると言われているものについては減らしたい。まずマーガリンが取りざたされているのだから、マーガリンがどうにかならないかなと思いました。
でもねー。
マーガリンをやめて例えばバターにするとして(バターにもマーガリンよりは少ないですが、トランス脂肪酸は含まれます)、バターって高いじゃないですか。今なお品薄だし。それに、個包装になっていればまだしも、バターは切って使うのが面倒。そして常温に戻さないと、固くてパンに塗れません。パン好きにとっては、安価で気軽にちゃちゃっと塗れるマーガリンは楽で美味しく、便利なんです。だから安心して食べられるマーガリンってないかなぁと思っていました。
そこで、コレです。
小岩井マーガリン
これはすごいんです。有名どころのマーガリンのトランス脂肪酸含有量が100グラムあたり5~9グラムであるのに対し、小岩井マーガリンは1.47グラム。パン1枚にマーガリンを10グラム塗るとすると、トランス脂肪酸は約0.15グラムという計算になります。これ多分、バターより含有量が少ないです。(バターは100グラムあたり1.7~2.2、1枚あたり0.17~2.2グラム)
味のほうはバターほどのコクや香りはないですが、さっぱりしていて私は好きです。ということで、うちではずっとこのマーガリンを使っています。
あんまり神経質になっても何も食べられなくなってしまうし、そもそも私は小学校の頃に毎日のように食べていたわけだし、健康というものはマーガリンひとつで損なわれるものじゃなく日々の積み重ねだと思っています。多分これよりもっと体に良いものもあると思うし、オリーブオイルにするとか、塗らないという選択肢もあります。それぞれの家庭で、自分の目と舌で考えて、良いものを選んでほしいなと思います。
それにしても、「これはよし」と決めたらあとは頭から追いやってしまう私。
このマーガリンのどこが良いかなんてすっかり忘れ、今回この記事を書くために「トランス脂肪酸てなんだっけ」と調べたくらいです(笑)
そんなふうに、自分の食べるものを信じて食べることにストレスを感じなくさせるのも、健康でいるための秘訣なのかもしれませんね。
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