さつまいもが好きなんです。煮たのも、焼いたのも、干したのも。
最近は「石焼いも~」の声を聞かなくなって、焼き芋を買うのは専らスーパーの焼き芋コーナー。買い物に行くたびに美味しそうな匂いにやられてこの冬も何度か買っていますが、先日買った焼き芋はひどかった。温め過ぎたのか皮にとろとろの実がへばりついて、口に入れてもあっという間になくなってしまって、つまりちっとも満足いきませんでした。
「んだよこれーっ。焼き芋つったらホクホクするもんだろ。」と一人台所で(食べました(笑))文句を言ってみたものの、焼き芋を愛さない家族たちにはこの悔しさは伝わらず。娘はぷりぷり怒る母をちらっと見て、「ふーん」とつならまそうに言い、すぐにテレビに視線を戻しました。・・・なにさ、まったく。
とにかく、そんなさつまいもを愛する私のところに、お隣のおばあちゃんから届いてしまったんです。干し芋。しかもこだわりのお取り寄せの干し芋のおすそ分けが、ジップロックにたっぷりと。
干し芋・・・もう、むっちゃ好き。大好き。
以前もどこかで書きましたが、私の母もさつまいもが好きで、干し芋もよく買ってきてくれました。昔懐かしい石油ストーブにホイルをのせて干し芋をあぶり、お茶と一緒によく食べました。今では危ないという理由から使っている家も少ないでしょうし、そもそも販売もしていないかもしれませんが、昔のストーブは簡易なガードのむこうはもう火で、私も小さい頃に灯油を入れたり、マッチを使って火を点けたりしていました。ストーブの上でお湯もわかせば煮物もしたし、お餅も焼きました。干し芋をあぶるのはほんのちょっとでしたが生のままで食べるのとまた違った美味しさで、冬のお楽しみのひとつでした。
おばあちゃんにいただいた干し芋は、半分に切って瓶に入れ、小腹が空いたときにぱくぱくと食べています。
ぱくぱくと。
ぱくぱくと
止められない・・。
多分、カロリー的にはひとりで全部食べたら大変な数字だろうと思うのですが、止まらないのです、これが。
そもそも、私以外誰も好きじゃないのがいけないのだ。もしも誰かが好きならば、仕方がないから10枚のうち3枚くらいはあげるのに。それが誰も食べないんだもの、私が食べるしかなじゃない。
そうこうしているうちに、瓶にいっぱいだった干し芋はもう半分以上なくなり、すっかり私の血となり肉となるのでありました。
本音を言えば。
昔みたいにストーブの前で自分も温まりながら、この極上干し芋をあぶって食べたいなぁと思うのです。あちちっ・・なんて言いながら。
でも、こればっかりは難しいかな。
昭和の、もう戻らない、懐かしい風景なのかもしれないですね。
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