昨晩はから揚げを作ったので、揚げた後すぐにお弁当用にわけておき、「明日のお弁当はから揚げだ~」とわくわくしていました。一緒に揚げた新じゃがポテトも数枚、ついでにモロッコインゲンの胡麻和えを作って小皿に入れて、明日の朝は詰めるだけ。5分で出来るお弁当です。
自分用のお弁当というのは頑張る気になれない、という人もいるけれど、作り慣れるとそうでもありません。お昼の自分の為に朝頑張って作り、お昼に包みを開くときには作ってくれた朝の自分に感謝する。好きなおかずのときは楽しみだし、お弁当をうっかり忘れた日はがっかりする。昨年からぼちぼち作りはじめた自分へのお弁当は、今ではそんなふうにすっかり当たり前になり、夕飯のおかずや作り置きを使ってお弁当を作る時間や手間を省くコツも覚えてきました。
そんなわけで今朝はご飯を炊くだけなので、楽ちん楽ちんと次々とおかずを詰めていました。すると、ボーっとした顔の息子がやってきて言ったのでした。
「かーちゃん、あつい。」と。
ん?まさかまさか?と思いつつ、体温計を息子の脇に挟み込むと、ピッピッピーという電子音とともに表示された体温は、37.9度。
昨日は霧雨で気温も低い中、半袖で登校した息子。どうやら風邪をひいたようでした。ああ、こりゃ休みだな、今日は。仕事はどうだったっけ。会社休めるかな。頭の中がぐるぐるしている中、ふと台所に目をやると、おかずがしっかり詰められたお弁当が、ぽつんと置いてありました。
朝作ったものを家で食べることは、時々あります。
用事があって出掛けるときに、帰ってすぐ食べられるように朝おいなりさんやおにぎりを作っておいたり、サンドイッチを作っておいたり。でも大抵大皿に盛ってラップをかけて置いておくので、お弁当箱に入れたものを食べることは滅多にありません。なんとなく、お弁当は家の外で食べるもの、というイメージがあります。でも今日は息子と2人、家の中。さて。
赤い顔でぐったりする息子を見ながら、よし、と残っていたおかずを詰めて、ちいさなお弁当を作りました。白かったご飯には、「今日は特別!」と息子の好きな錦松梅をふわっと、たくさんのせて(笑)。
ふたつのお弁当は台所の作業台にお昼まで待機です。息子を病院へ連れて行き、帰ってきて12時過ぎに、温かいほうじ茶を淹れ、ふたりで包みを開いてお弁当を食べました。
なんか、こういうのもいいよね。
家で、時間を気にせずゆっくりお弁当を食べるのも。
今日はこうしてのんびり過ごそう。
明日は元気になりますように。