子ども達の夏休みも残り一週間となりました。
今年も山のように持ち帰り、毎日毎日お尻を叩きながらやらせていた宿題は、今年もやっぱり「自由研究」と「読書感想文」という2大難題を残したまま・・。
「ねぇかーちゃんどうしよう、自由研究何にしよう」と泣きつきながら難題をこちらにパスしようとしてくる子ども達に、「知らんっ。あれだけ言ったのに」となんとかパスを避けようとしましたが、最終的には真顔で心配する子ども達を見て、受け止めてしまう優しい母なのでした・・。
とはいえ、宿題ですから私が手伝うのは案出しと、作業の補佐。何をやろうか?と考え始めましたが、夏休みも残り一週間しかないので時間がかかるものは出来ません。じゃあ、夏の思い出を絵に描くのはどう?と子ども達と話をしていて、夏の旅行で見た花火を思い出しました。
この夏、旅行先の湖で、水上に打ち上げられる花火を見ました。それほど大きな花火ではないのですが、間近で見られるのでお腹まで音が響き、水面にも花火が反射するのでそれはそれは迫力があって、私も子ども達にもとても印象に残る花火でした。ならばこれを絵にしよう、花火だから真っ黒な紙に描いてはどうだろう、だったら描くんじゃなくて紙を貼るのがいいんじゃない?・・・と夫も交えてわいわいと相談し、今年の自由研究は娘も息子も花火の切り絵にしようということになりました。
そして、会社帰りに真っ黒な紙を買ってきて、さあやろうかと準備を始めたときのこと。
娘「ねぇ、折り紙ってどうするの?」
私「あ、たくさん持ってるでしょ。それ使おうよ」
娘「(超不満顏で)えー!やだよ。あれ私のだもん。」
私「え、だって家にあれしかないもん。いいじゃない、使わせてよ。」
娘「だって自分のおこづかいで買ったんだもん。嫌、絶対嫌!別の買ってきてよ!」
まったく、時間がないのにこれです・・。娘は自分はまだしも、息子に自分の折り紙を使わせるのが嫌だったようで、こうなるともう頑として聞かない。これじゃあ宿題を始めることが出来ません。でも、たくさん折り紙があるのに更に買うのは私も嫌でした。めんどくさいなぁもう。どうしたものかなと考えていたとき、ダイニングに置いてあった新聞が目に入りました。
「いいこと考えた!これでいこう」
そして始めた、自由研究。「赤そっちにある?」「黄色はこれにしようか」と言いながら、ちぎってはぺたぺた貼っていきます。
さて、問題です。
折り紙を使うことをあきらめた私たち。ぺたぺた貼っているのは、何の紙だと思いますか?
正解は・・。
じゃーん。
ちらしです!
その日の新聞に入っていたちらしから、色を集めてちぎって貼っていきました。よーく見るとわかるんですが、これのうすピンクはお肉、オレンジはサーモン、黒の混じった赤はウナギ(笑)すべてスーパーのちらしです。
こちらの黄色は、とうもろこし。
青いのは、霊園のちらしから、青空の部分を(笑)
これを始めたら面白くって、子ども達と一緒に夢中になってしまいました。折り紙を使っていたら、こんな微妙な色の違いは出せなかったと思うし、ちらしから色を探すのも、モノによって色の違いがあることも、とても面白かったです。
これが、出来上がり。本当にきれいに出来ました。
娘に折り紙を買ってきてと言われてそのまま買っていたら、もしくは無理矢理娘の折り紙を使ってやり始めていたら。何だか気持ち的にも仕上がりもつまらなくなっていたような気がします。
なければ身の回りで代用出来るものを探す。発想を転換して当たり前に使っていたものを違う形で使ってみる。そうすると、工夫する過程がまず面白いし、結果出来るものが面白く、何より自分に満足いくのだなと思いました。
・・っていうか私じゃなくて子ども達に気付いて欲しいんですけどね。
子ども達は、「終わったー!」と言いながら遊びはじめましたよ。
やれやれ(笑)
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