熟したいちじくを見かけるようになりました。
うちの子ども達も夫もいちじくをあまり食べません。いちじくは傷むのが早いので、一人でひとパック買っても食べきれずに終わってしまいます。なので、食べたいなと思ってもなかなか手に取れずにいました。
ところが先日買い物に行ったとき、「いちじくひとパック350円」と書かれた棚が目に入りました。見ると棚には、いちじくが6個入ったパックが1つ。真っ赤に色づいた実をそーっと触ってみるとやわやわで、今にもぷっと果汁が出てきそう。私にはいちじくが「もう、あなたしかいないの。私を買って」と言っているように思えました。(言ってません)。
その時頭に浮かんだのは、焼き菓子。パウンドケーキをしばらく作っていないし、いちじくをたっぷりのせたパウンドを作ったら、子ども達にもきっと食べやすいに違いない。ああそういえば明日の朝食のパンがなかった。朝ごはんにしても良いかもしれない。そう考えたら何だかわくわくしてきて、いちじくのパックをさっとカゴに入れ、やわやわいちじくを家に連れて帰ったのでした。
そうして作ったいちじくパウンド。いちじくは4個使って作ります。
■いちじくのパウンドケーキ
<材料>
いちじく4個、バター80グラム、たまご2個、きび砂糖60グラム、薄力粉100グラム、ベーキングパウダー小さじ1/2、グラニュー糖適量。
<作り方>
①ボウルにバターときび砂糖を入れて、ゴムべらで柔らかくなるまで練り混ぜる。
②溶いたたまごとふるった薄力粉+ベーキングパウダーを加え、ダマが残らないようさっくりと混ぜる。
③スライスしたいちじくを②に並べ、上からさらさらとグラニュー糖をふりかける。
④170度のオーブンで30分焼く。
出来上がり。
焼き上がったパウンドを満足げに眺めていたら、娘がやってきて言いました。
「ちょっとー。なんでナスをケーキに入れるの!!」
・・・・。
まじか。
・・ナスか。
確かにちょっと、思った程中が赤くなくて、しかも皮つきで焼いたものだから、色味があんまきれいじゃねーなと思ってはいたけれど。それにしても。
ナスとはよく言ったもんだ。
・・似てるよ。似てる(笑)
その後パウンドは冷蔵庫で冷やし、翌朝朝ごはんに切り分けて出しました。が、娘の中では「ナス疑惑」がどうしても拭えないらしく、「ねぇ・・ほんとにナスじゃないの?」と何度も聞かれる始末。
ナスじゃないよ!そんなに疑うならほんとにナスでパウンド作っちゃうぞ!!なんて言いながらみんなでいただきましたが、もちろんナスの味がするわけはなく、ちゃんと美味しいいちじくのパウンドでした。まったく本当に失礼極まりないやつだ。それでも食べたら美味しかったらしく、ぺろりと一切れ食べてくれましたけど。
皆さんが作るときは、輪切りで中の色がきれいに出るように。そして出来れば皮は剥いたほうが、ナスパウンドの疑いをかけられることはないと思います(笑)
さあ、これから果物の美味しい季節です。
なんだかわくわくしますよね。
----------
覗いてくださり、ありがとうございます。
訪問いただいたしるしに、お弁当ぽちりとしていただけると大変嬉しいです。
台所しごとをテーマにしたブログコミュニティです。こちらも是非。