少し前に、アラフィフに突入しました。
40歳を過ぎたあたりから日々の忙しさで自分の誕生日を忘れることが多くなり、さすがに当日まで忘れていることはないですが、「ああそういえば来週だ」「ああなんだ、明日誕生日じゃん」と、直前に気付くようなことも増えました。若かった頃のように「誕生日だから何をしよう」とか「どう過ごそう」とか考えることがなくなり、自分の誕生日も、歳も、特別意識することがなくなってきました。
ところがそれと反比例して、自分の体は自分の歳を感じさせるようになりました。40歳を過ぎたあたりから「ああ白髪が増えた」「ああ皺が増えた」「ああお腹がぽっこり・・」と、目に見えて感じるようになりました。
会社では子どもの居ない先輩や同僚がどんどん出世し、いつもきれいに着飾っているのを見て妬ましく思ったり、まだ結婚も出産もしていない若い後輩を羨ましく思ったり、会社のトイレで自分の疲れた顔を見てはため息をつくことも増えました。このままでいいのかな。このまま働き続けることは自分にとっていいのかなと迷うこともたびたびです。そんな時、この本に出会いました。
子育て奮闘中の母ちゃんドクターが書いた 「男の子ママ」の悩みをぶっとばす言葉
須藤暁子
Amazonより----------
今日も子どもを生かせたら、それだけであっぱれだ。素敵なママの雑誌は、今は読むな。閉じろ!なりふりかまうな。「その人」はこの子の親じゃない。優しいママになりたいと思うあなたは、きっと優しい。まさに奮闘中だからこそ「共感」の言葉集。------------------
実は息子が学力的にも体力的にも精神的にもとても幼くて、毎日毎日怒っている自分が嫌になっていました。他の人ってどんな子育てしてるんだろうと、なんとなく買った本でした。今のままの子育てでいいのか、今のままの自分でいいのか、ちょっと迷っている時期でもありました。そんな自分の心に、この本に書かれたメッセージの数々はとても染み入りました。
ちょっと引用させていただきますね。
「part2 苦しいときの乗り切り方法」 から----------
「素敵なママの雑誌は、今は読むな。閉じろ!」
顔も体も関係なく、「笑顔」が大きいかどうか。
増えた白髪、目尻のシワ、たるんだおなか。
産む前には戻れないけれど、
君たちが生まれてくれた証拠が、
今のあたしだ。
そうそう、この笑顔が、
母ちゃんの武器なんだから。
君たちが、母ちゃんの笑顔の盾になってくれるのだから。
いつもの割烹着で、おたまを振り回して、
自信を持って思いきり笑うね。
「part3 ママ自身を大切にしてあげよう」 から----------
十月十日もの間、赤ちゃんをおなかで温めて
ひたすらに栄養と愛を注いで、一生懸命大きくして、
あの日、あなたは産んだ。
頑張って、産んだ。
すごいな。えらいな。
あなたが生きている。
赤ちゃんが生きている。
それだけで、おめでとう。
人を一人生かすのって、大変だから。
私が生きている、子ども達が生きている、
それだけで、ありがとう、心から。
私たちにも、あっぱれ!
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もう、なんだか泣けてしまって。
電車の中で、やばかった。
いいじゃん、今のままで。子ども達が生きていて、家族が生きていて、みんなが笑っていて、それ以上に望むことがあるだろうか。私たちは人と比べて、自分はどこが劣っている、子どもは何が出来ないと、ダメなところばかりを探しているけれど、自分が選んできた道で、目の前に愛しい子ども達が笑っていて、そして今の自分がある。それ以上に幸せなことなんて、ないんだ。
今の自分があること、今の子ども達がいることに感謝しよう。そして今の自分を認めてあげよう。そんなふうに思いました。
私たちはすぐに慣れて、忘れてしまうのだけれど。でも、この本の中の言葉の数々は、記憶のどこかにひっかけて、時々思い出せるようにしておきたい。
誕生日。今年もプレートは「お母さん」です。
お母さんとしてこうして歳を重ねられることに、心から感謝します。
最後に、「一人で朝まで眠れる夜が来てしまった」から。
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どんなことがあっても、誰に何を言われても、
なりふりかまわないでがむしゃらに生きよう。
愛する人が生きていれば、それが一番の奇跡。
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すべてのお母さんに。
あっぱれ!
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