抹茶を初めて美味しいと思ったのは、高校くらいのとき。アイスクリームだったと思います。茶道部だったわけでもないし、抹茶そのものを味わったことなどそれまでありませんでしたが、初めて食べた抹茶アイスはほんのりとした苦味に甘いクリームがよく合って、ああコーヒー味のアイスクリームに似てるな。美味しいなと思いました。
数年前に一人で鎌倉を歩きに行ったとき、円覚寺の見晴台のお茶屋さんで、小さな干菓子がついた抹茶をいただきました。干菓子をちょっと齧って苦い抹茶を飲んだらそれはもう美味しくて。初夏の爽やかな風が吹き抜ける丘の上、緑の眺めは最高で、とても気分がよかった。
商店街のお茶屋さんで「抹茶入り玄米茶」を買うときは、お店のおばちゃんが玄米茶と抹茶をブレンドしてくれるのを待ちながら、お茶のいい香りにつつまれて、おばちゃんに美味しいお茶の淹れ方を教えてもらうのが常。「ダメよそんな急須使っちゃ」と怒られながら「てへへ」と笑う時間がとても好きです。
抹茶といえばそんないいイメージしかない私には、だから抹茶のアイスクリームのような甘いお菓子なら、子ども達も間違いなく好きだろう。そう思ったのです。ところが。
「にがいの嫌い。抹茶嫌い。いらない。」
そんな言葉とともに、息子はせっかく作った抹茶プリンをガッツリ残しました。えーーーー。
そうか。小学校4年生じゃまだお子ちゃますぎて、この美味しさがわからないのか。仕方ない、仕方ない。そう自分を慰め2人分の抹茶プリンをお腹におさめた私。しっかり夕飯を食べた後のプリン2個は結構こたえました。はぁ。
■抹茶プリンの作り方
<材料>
抹茶小さじ2(熱湯少々)、きび糖50グラム、牛乳200ミリリットル、粉ゼラチン適量(全体の量に対し、箱などに書かれている割合の分量)、水大さじ2、きな粉と小豆適量
<作り方>
1.抹茶は熱湯で溶いておく。ゼラチンは水でふやかしておく。
2.鍋に牛乳ときび糖を入れて火にかける。きび糖が溶けたら1を加えて溶かす。
3.2を器に入れて冷蔵庫で冷やす。途中、20分くらい経ったところで一度取り出してかき混ぜる。
4.更に冷やし固めて出来上がり。お好みできな粉と小豆をのせる。
そういえば小さい頃、榮太郎の飴がとても好きだったのに抹茶味だけ食べられなくて、抹茶味はいつも母にあげていました。なんでこんな味のものがあるのだろうと幼心に思っていましたが、息子からしたら抹茶プリンはそんな感覚だったのかもしれません。
ちょっとガッカリでしたが、我ながらぷるんぷるんの抹茶プリンはきな粉と小豆と絶妙に合って美味しかったので良しとします。・・お腹いっぱいになったけど。
それにしても。
抹茶プリンを食べるときに一緒に飲むものは、お茶なのかコーヒーなのか。
コーヒーゼリーを食べるときに一緒に飲むものと同じ難しさがありますね。
考えた末に飲んだウーロン茶は、あんまり合ってなかったです・・・。
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