庭のミモザが咲いてきました。
ミモザの苗を買ったのは一昨年の冬。翌年の春には花が咲かなかったのですが、カイガラムシにやられたり蝶の幼虫にやられたりと春から夏の試練を乗り越えて、今年初めて花を咲かせてくれました。
ミモザはとても好きな花です。小さな花は蕾をひらくとふわふわと黄色い綿のようになって、本格的な春を前にまだまだ彩りが少ないこの時期に、「春はもうすぐだよ」「そこまで来ているよ」とわくわくさせてくれる花だと思います。
もともと身近にこの花があったわけではなく、私がミモザの可愛らしさを知ったのは、前の家に住んでいた時。お隣に住んでいた大家さんが、庭にあったミモザをたくさん切って花束のようにし、「よかったら挿してね」と持ってきてくれたのでした。
その頃の私は2人の子ども達を保育園に通わせながら仕事をしていて余裕がなく、借りていた家の掃除も行き届かなかったし、せっかくあった庭の草も伸び放題でした。大家さんはきっとそんなこともわかっていて、何も言わず、ミモザの花やバラの花や、時に手作りのジャムやおかずなどを持ってきてくれ、本当に色々気遣ってくれました。
ミモザの花をいただいた時、大家さんの家の庭を覗いて見たら、大きな大きなミモザの木がたくさんの黄色い花をつけていて、華やかでとってもきれいでした。そして見ていたらなんだか元気が出てくる気がしました。それ以来、家を買うことがあったら、庭には絶対ミモザを植えようと思っていました。
あの頃の大家さんも今のお隣のおじいちゃん・おばあちゃんもそうですが、私は本当に周りの人に恵まれているなと思います。だから今度は自分の家の庭で花がきれいに咲いたり、台所で美味しいお菓子やパンが作れたら、周りに分けてあげたいなと思う。大家さんやお隣さんのように、自然にそういうことが出来る人になりたいなと思います。
庭には、下のほうにも可愛らしい花が咲いていました。
下を向いて咲く、クリスマスローズ。ピンクの花ですが、花びらが開いてくると緑に変わってきて、最後ドライフラワーのようになるまで楽しめます。どんなに寒くても毎年咲いてくれる花です。
見渡すと、ヤマボウシにも花芽がたくさんついているし、紫陽花にもオオデマリにもコデマリにも、新芽が出ていました。小さな庭でも、こうして自然の力を感じることが出来ますね。庭ではなく、鉢植えでも。
まだ若いミモザの花をバッサリ切るのは心もとなく、1本だけを切って花瓶に挿しました。
黄色い、ふわふわ。
部屋が一気に、春らしくなりました。
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