普段、靴を買う時は結構慎重に試履きをします。私の足は甲高で幅が広いのと巻爪もあるので、お店で履いてみて大丈夫でも、歩いて初めて指が当たることに気付いたり、甲がきついことに気付いたりするからです。
そんな私が油断しました・・。
とにかくその日は時間がなかった。待ち合わせまで15分くらいしかない中で欲しい靴が見つかって、安売りされているのを見て、サイズも私が普段買うサイズが残り一点という状況で、「これはもう私を待っていたとしか思えない!」と、試履きもそこそこにレジに向かってしまった。2500円と安かったから、「これならダメでもあきらめがつくし」なんて安易に考えていたのです。私のバカバカ。
買ってから数日後、会社に行く時にこの靴を履いたら、ちょっとゆるかった。「まぁ、朝だからゆるいんだろう。これくらいならどうってことないな」とそのまま自転車に乗って駅まで行きました。そして自転車置場で自転車を降りた途端、靴が脱げました。
・・脱げたんです。ええ、すっぽり。
後悔先に立たず。遅刻しちゃうから今更家にも戻れない。もう会社に向かうしかないわけです。
もうね、歩くたんびにかかとが脱げるんですよ。
がっぽがっぽってね。油断すると10歩に1回くらい靴が脱げる。なんとか爪先をふんばって持ち上げ、でも持ち上げすぎると脱げるから一歩が地面すれすれでしかも超ゆっくり。多分後ろから見た人が「能の練習・・?」って眉をひそめるくらいのすり足だったと思います。
駅の階段もホームも満員電車もとにかく辛くて、途中何度か脱げながらもどうにかすりすりと「能歩き」で会社にたどり着き、開店を待って駅ビルにあるミスターミニットに駆け込みました。「あー、調整しますね。こちらを履いてお待ちください」ってね、もうね、店員のお兄さんが天使に見えた。というかもうスリッパ履いたら楽すぎて、そのまま履いて帰りたかった(笑)
で、中敷きを2枚入れてもらって、どうにかぴちっと足がおさまったんです。でね、天使のお兄さんニッコリ笑顔で「調整代両足で2700円です。」ってね。いやー、そうか。金額確認しなかったけどそうかそうか・・。って。
靴より高いじゃん!!!!
いやこれが1万もする靴だったら「あー治ってよかった」ってなるけど。靴より修理代が高いってどうなの。ああ私しくじった?もしかしてやっちゃった?って・・すごい後悔なわけです。でね、困ったことにこの後やっぱり靴が脱げちゃうから、もう一度修理してもらったんです。そうしたら今度は甲が高すぎてそっちが痛くなっちゃった。そしてかかとはやっぱりゆるい。もうこうなるとサイズというより形が合わないんだということに、そこまできて気付きました。
というわけで、結局ひーひー言いながら一日過ごして家に帰り、この靴はもう私には履けない靴になってしまったんです。もういい。もう2度と履きたくない。
・・でもね。
捨てられないんですよ。修理代に2700円もかかってるから。
これが買って修理もせずそのままだったら「えーい!」って捨てたかもしれない。買った時の金額が5200円でも同じくあきらめたかもしれない。でも修理代に2700円かけちゃったんです。そして修理するのに使った時間は私とミスターミニットの天使のお兄さんと2人分、しかも2回分。
もう履けない。でも捨てられない新品の靴をじーっと眺めながら、私の価値観って一体どこにあるんだろう、としみじみ考えました。。
今回学んだこと。
・靴は時間がない時に買ってはならぬ。
・私の価値観は、買ったモノよりその仕事にかかった時間と代金にあった
・ミスターミニットの店員さんは天使。
靴はまだわが家の下駄箱にあります。。
処分するには、まだちょっと時間がかかりそうです。
捨てられない。あーん(泣)
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