おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

「タバコと母」から思ったこと

私の母は、若い頃からタバコを吸っていました。亡くなった父も吸っていたし、兄も吸っているので、一時期は家の中でも車の中でも吸わないのは私ひとりという状況がよくありました。実家にいる頃はそれが普通だったので、煙に包まれる状況に慣れてしまっていたのですが、家を出てから変わりました。タバコの煙が本当にダメになりました。一人暮らしを始めてから結婚した今も、タバコの臭いを人一倍敬遠します。あまり口には出さないですがこれが結構ダメで、タバコの臭いをよく知っているからこそだれかが火をつければすぐわかるし、空調の具合で時々漏れてくる臭いもわかる。それで気分が悪くなることもよくあります。

 

実家に帰ると母も兄も吸うので、自分の衣類や髪に染みつくタバコの臭いが嫌でした。でも止めたほうがいいよと何度言っても聞かないし、実際健康に害もなさそうだったので、あまり気にしないようにしていました。それが、今回の母の入院で変わりました。50年は吸い続けていたであろう母が、タバコをやめたのです。そして、兄も母がいるところでタバコは吸わなくなったので、実家ではぱたりとタバコの臭いがしなくなりました。そりゃそうです。母の病気は血管で、これで吸い続けたら命の保証なんてありません。もしかしたら今回の病気も、タバコの影響だって大いにあるかもしれないのです。

 

でも母だって、タバコが体に悪いとはずっと前からわかっていたはず。でもやめなかった。そんなものなんだなと思います。タバコに限らず何かをやるのも止めるのも、結局自分次第なんです。周りがいくら言っても、怒ってもなだめても、どんな手を使っても、結局最後に決めるのは自分自身。この部分は周りはどうしようもないんですね。

だから、結果も自分が引き受けるしかない。今回これだけの母の大病に向き合いサポートしてつくづく感じたのは、周囲が出来ることなんてたかが知れているんだなということ。病気に立ち向かう心も、体も、その先の生き方も、最後はやっぱり本人の心持ち次第なんだなということでした。

 


タバコといえば、入院してすぐの頃のこと。
最初の病院の先生から、「おかあさん(母)、タバコは吸わないよね?」と聞かれた時に、50年も吸い続けている母が「はい。」と即答した時にはびっくりを通り越して大笑いしました。即、「何言ってんの。吸うでしょ、嘘ついちゃダメだよ」と訂正しましたが、母なりに「怒られる」と思うんでしょうねぇ(笑)その後も、「だって、減らしてるもの。今は少しよ、少し」と言い訳していました。

 

そして、懲りずに転院する時も。
救急車の中で次の病院の先生に聞かれました。「タバコは?」。それに対し母、同乗する私が居る前でもう嘘はつけないと思ったのか吸うことは認めたものの、「すこぉーし。1本を、1日3回くらいに分けてね。」と、喫煙を咎められた妊婦のように可愛らしく言っていました。。。それも私がすぐさま否定し、「3日で1箱くらいかな」と白状させて、先生に「大きく増えたね」と苦笑いされていましたが。

 

f:id:chas5480:20190415170414j:image


先日、母は最後の手術を無事に終えました。ここから先は母の気持ち次第で大きく変わると思います。「健康に長生きすること」に執着し、なんとか前向きになってほしい。75歳、まだまだこれからたくさん遊べる年齢です。

 

頑張れ、お母さん。

 

 

--------

覗いてくださり、ありがとうございます。
訪問いただいたしるしに、お弁当ぽちりとしていただけると大変嬉しいです。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
にほんブログ村

また遊びにきてくださいね!

--------------------

Instagramもやってます。よかったら覗いてみてください。

Instagram