去年作った梅干しが、どうにもしょっぱくて食べられないからどうしましょう、という話を以前記事に書きました。
読んでくださった色々な方から「こうやって食べては?」とアドバイスをいただき、試そう、試そうと思いつつ日にちばかりが経って、気付けば6月になっていました。そして発表された関東梅雨入り。
知ってますか?「梅雨」には「梅の熟す時期の雨」という意味があるそうです。そう、梅雨入り宣言とは私にとって、「そろそろ梅を漬ける時期っすよ」というお知らせでもあるわけです。そういえばスーパーの売り場にも、青梅に黄梅が混じってきました。さぁこうなると焦ります。今年も梅干しを作るの?どうするの?作るなら本漬けまでに梅壺を空けなくちゃいけないじゃない。どうすんの私?梅壺の中の塩ちゃん達をどうすんの?と。
塩ちゃんphoto 2015 いかにもしょっぱそう(笑)
先日お隣からいただいた梅干しもまだ残っているし、今年も自分で作るなら、去年のしょっぱい梅干しはあきらめて捨てたほうが良いかもしれない。いや、梅は何であれ体に良いのだから、とっておいてどうにかして食べたほうが良いかもしれない・・と、梅壺を時々開けては考えました。そして、決めました。
試しに数個塩抜きして、更にはちみつに漬けてしばらく置いてみて、それで食べられるようなら取っておこう。ちっとも美味しくなかったら取っておいてもどうせ食べないのだから、きっぱりと全部捨てようと。
まずは、塩抜き。
3時間くらい、水に漬けます。途中2回位水を替えます。
そして、水気を拭いたものをはちみつに漬けます。
瓶に梅干しを入れ、はちみつを注ぐ、それだけ。
更に数時間置いて、そのまま食べてみます。
さて、しょっぱい塩ちゃんは、どうだったか。
う、うまーい!!
そうなんです、美味しかったんです。自分で言うのも何なのですが、大好きな紫蘇をたくさん使って真っ赤に仕上げた梅干しは、香りが良くて本当に美味しかった。塩気はそれでも残っていましたが(どんだけしょっぱかったんだ(笑))、はちみつの甘さもほんのり梅に染みて、娘もまる一個食べられるほど優しい味になりました。
塩塩のなかに、こんな美味しい梅が閉じ込められていたのかと正直びっくりです。お隣の梅干しのようにふっくらとはいかなかったですが、これならお弁当にそのまま入れられるし、塩抜きしたものをはちみつには漬けずに刻んでおにぎりやお茶漬けにしても良さそう。
塩ちゃんphoto 2016 お弁当に深紅の塩ちゃん
梅壺の中の塩ちゃん達に向かって、「ごめんよごめんよ、もう捨てるなんて2度と言わないよ」と謝ったのは言うまでもありません。
考えてみれば、うちの台所で漬けられて、うちのベランダで干されて、うちの梅壺の中でじっくりまろやかになった「うちの梅干し」が、私や家族に合う味にならないわけがないのです。ただちょっと、塩の量だけ気を付ければ(笑)
ということで、残りの梅干しは別の容器に移されたのでした。
少しずつ、大事に食べようと思います。
さぁ、今年もやるよ、梅干し作り。
くれぐれもいい塩梅(あんばい)でね。頑張れ、私(笑)