先日、遅くまで残業して帰った夜のことです。
夕飯は店屋物にしてもらったので、帰宅すると夫も子ども達も夕飯を食べ終えていました。頼んでおいた私のぶんの炒飯もテーブルの上にあって、私はお風呂に入り、遅くはなりましたが何もせずに夕飯を食べることが出来ました。
普段は会社を出てから夕飯を食べるまでには、買い物もあるし、帰宅してからご飯を作らなくちゃならないし、自分がお風呂に入るまでには、子ども達の宿題も見なくてはならないし、その後自分の時間も欲しいから、ブログを書いたりテレビを見たりしながら起きていて、寝るのは０時過ぎになることがほとんどです。帰ってからも寝るまで忙しいのですが、これだけやることがあると、会社でどんなに忙しくても仕事モードから家モードに否応なしに切り替わります。
20時までひたすらＰＣを打ち込み頭フル回転で仕事して、急いで帰ってすぐにお風呂とご飯。子ども達の宿題を見る必要もなければ、テレビを見る暇もない。家でやることが少なくて楽ではあるけれど、そんな日は布団に入ってもすぐに眠れるはずがないのです。その日も案の定頭が冴えたまま全然眠くならなくて、歯磨きしながら「参ったなー」と思っていました。
そうしたら。
そうしたらですよ。
とどめを刺したヤツがいやがった・・。
ふと視線を送った足元に、何も居るはずのない床に、見覚えのある、平べったい、こげ茶の、動くアイツが、シュシュシュっと。
横切りやがった・・・。
そうです。Ｇです。（写真はもちろんありません！名前を打つのも嫌。）
私以外の家族はみんな寝てるので声を出すわけにもいかず、洗濯機の奥に逃げ込んでもう見えないアイツのために夫を起こすのも何だし、かといってＧジェットとか、Ｇ薬剤とかアイツらと戦うためのものは新居に引っ越してからは不要だと思って処分してしまっている。私はただもう「どうしよう、どうしたらいいのだ」と泣きそうになりながらじたばたし、最終的には洗面所のドアを閉め、「せめて寝室には来ないでください」と祈るしかなかったのです・・。
ただでさえ頭が冴えてたこの日。
アイツを野放しにしたこの状況で。私が眠れると思いますか！
眠れない・・・。
この後何をどう頑張っても私は眠ることが出来ず、新聞屋のバイクの音で焦り、外が明るくなって焦り、タイマーをかけていた洗濯機が回り始める頃にようやくウトウトしはじめて、結局この日は１時間眠れたかどうかでした。泣きっ面に蜂。いや、泣きっ面にＧ。・・勘弁してくれ、私が何をしたんだＧよ。何もこんな晩に出てこなくてもいいじゃないか。やるせない怒りを鎮めるために、その日私はドラッグストアでＧ用殺虫剤とホウ酸だんごを買って帰り、洗面所もキッチンも床をきれいに掃除して、床にホウ酸だんご、洗面所に殺虫剤を設置し万全を期したのでした・・。
今の家に引っ越してきてから、初めて見たＧ。先週も先々週も、いいお天気だからと掃除の時は窓を開け放っていました。よくよく見れば換気口や排水口、アイツらの出入り口はいっぱいあるのです。油断しちゃダメ。気持ちを引き締めろってことなんだわと、改めて思ったのでした。
そしてその晩。
今日は残業せずに帰れたし、ゆっくりお風呂に入れたし、Ｇ対策も万全にしたし、安心して眠れる。そう思って寝室に行ったのです。
そうしたらですよ。
・・布団の上を黒いものが動いている。
さすがに夫をたたき起こしました。助けてくれと。
今度はコイツです。
クモ！
しかもでかい。左下に写っている白いのはシーツで、茶色いのは文庫本なのですが、わかりますか？これ、足入れたら５センチくらいありますよ？
いや、わかってるんです。クモは憎っくきＧの天敵。私を昨晩不眠に陥れたアイツを食べてくれる益虫。だから殺しちゃいけない。それはわかってる。でもね、こんなの枕元に居たら、あなたは寝られますか？
私は寝らません！
夫は「なんだよー」と言って眠い目をこすりながらもクモを捕獲し、殺さないようにして逃がしてくれました。
本当にまったく昨晩といい今日といい、私を寝かさない気かっ・・と誰にぶつけたらいいのかわからない怒りを抱え、なんだかまたもやもやと寝付けなかったのでした。
なんという二晩だ（笑）
そして気付いてみればＧといいクモといい、私を恐怖に陥れたこの存在のおかげで、仕事のことは二晩ともすっかり頭から抜けているのでした。
・・だからといって。
奴らに感謝する気持ちは、もちろんさらさらありませんけどね（笑）
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