おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

小学校を卒業した娘へ

3月20日は、娘の小学校の卒業式でした。


それまでの桜が咲きそうな暖かさが嘘のように寒い日で、しかも大雨。最後に撮ろうと思っていた登校班の子ども達での集合写真も、校門の前や校庭での写真も撮れなくて残念だったけれど、娘も娘の友達も先生たちも雨など全く気にせずみんな笑顔で、とてもいい式でした。「〇〇先生が雨男だから、最後はやっぱり雨だったね」と言いながら校内のあちこちで楽しそうに写真を撮っているのを見ていたら、まあ、いいか。娘が笑顔で卒業出来るならお天気なんてどうでもいいか。そう思えました。

 

式では子ども達の歌が力強くて、やっぱり泣いてしまった。なかでも好きだったのが、「あなたに会えて・・」という合唱曲で、今卒業式では定番の曲らしいのですが、本当に心に響きました。子ども達にも私たちにも「生まれてきた奇跡」と「出会えた奇跡」、そして生きていくことの大切さを教えてくれる歌だなと思いました。歌詞がとてもいいので、ちょっとご紹介しますね。

 

「あなたに会えて・・」

奇跡のように 生まれてきた私
奇跡のように 生まれてきたあなた
長い時を越えて 蒼く光る地球
歩いてきた道の途中
たくさんの出会いの中で
あなたが教えてくれた
あきらめない強い気持ち
あなたに会えてよかった
だから今の私がいる

弱く小さな心 もがき苦しむ時も
大丈夫、とやさしい声
心の中に響いてる
あなたが教えてくれた
頑張れば歩いてゆける
あなたに会えてよかった
だから今の私がいる
一生懸命生きる
どんなにつらい時だって
あなたが教えてくれた
勇気を持って生きること
勇気を持って生きること

 

 

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写真は、娘が図工の時間に描いたランドセルです。6年間、毎日このランドセルを背負ってよく頑張ったね。


あなたは小さい頃から周りをよく見る子で、自意識が強くて恥ずかしがりで、色々なことがわかってしまう分、一歩踏み出すのを怖がる子でした。そのくせ自己主張が強いから、強い言葉で否定して、誤解をされてしまうこともたくさんありました。でもね、あなたが小学校に入る前だったと思うのだけれど、あなたが書いた小さなメモを見つけたときに、かーちゃんは思わず泣いてしまった。メモには、「〇〇ちゃん(自分の名前)だって、いいこになりたいとおもってるんだからね。」と、そう書いてありました。何があった後に書いたのかはわからなかったけれど、小さなあなたは、自分の自意識と感情をうまくコントロール出来ずにいたんだね。それをかーちゃんに言うでもなく、むすっとした顔の裏で一人で抱えていた。叱られても泣くより先に睨み付けていたあなたの心の中は、きっと苦しかったんだろうなと、その時やっと気づいた気がしました。


あなたはまだ小学校を卒業したばかりで、これからまだまだ「学生」という堅苦しい立場で、先生や親達に縛られながら生きていかなければなりません。人よりちょっと大人びているあなたには、それはとても面倒で、長い時間に感じるかもしれない。でも、その時間をどう過ごすかで、大人になった時の楽しさは全然違います。そう、大人になるって、すごく楽しいこと。今はそれを楽しみに、今出来ることを精いっぱい頑張ってほしい。そしてかーちゃんはずっとずっと、「いいこになりたい」あなたを、いいこだと思っている一番の味方です。だから安心して、一歩ずつ進んでいってください。

 


最後に、娘がこの一年を表した漢字を。

 

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素晴らしいよね。
最高だよ。

 

卒業、おめでとう。

 

 

 

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