おいしい台所

ほどほど家事で、おいしい暮らしを。きょうも台所にいます。

捨て感度を上げる

ここ最近、片付けをしても何だかモノが減らないなと思っていました。理由は自分や家族や環境(時間がないとか)等々、色々あるのですが、主には自分が原因です。

それは、「使えるし、使いたい」という気持ち。「使える」だけなら「でもあまり使いたくない」と思えばポイポイ捨てられるのですが、今は使わなくてもいつか使いたいから捨てられない。でもそうやってモノが増えてくると、やっぱりモヤモヤしてきます。

例えば食べ物でいえば、大豆や黒豆などの乾物は雑穀に混ぜたり、パンに入れたり、気が向くと炒ってお茶にしたりするのですが、毎日食べるものではないし消費期限も長い(2年程度)ので、気付くと溜まってしまいます。健康茶なども、中国茶に日本茶に紅茶に・・種類も色々あるのでついつい買ってしまってなかなか飲みきれません。お菓子も普段買うものの他にもらったり、ちょっと変わったものを見つけて買ったりするとたちまちお菓子箱が一杯に。でも、どれもまだまだ食べられるし、いつか食べたいと思っているので、捨てられない。体にいいモノだったりするとこれがまた厄介で、「食べられるし、食べたいし、体にいい」と、ますます捨てにくくなってしまいます。

これは食べ物以外も同じことで、服などはまめに捨てているつもりでしたがいつの間にかクローゼットが一杯になっていました。クローゼットの中にも、「着られるし、いつか着たい」ものがいっぱい。カバンも、雑貨も・・。そうやって溜まったモノを見ては最近モヤモヤしていたのですが、先日読んだ別々の本にこんなことが書かれていました。

・人生は短い。好きでもない服を着る時間などない。そんな服は捨てて、毎日同じでも好きな服を着るべし。
・『もったいないからしまっておく』のではなく、『しまっておくなんてもったいない』。


気付けば私も間もなく50歳。体だってどんどん変わってくるし、食べるものも着るものも見るものもこれからどんどん変わるはずです。「いつか」は来るかわからないし、だからといって今余分に持っていることで余分に食べたり、「まんべんなく着なくちゃ」と今は着たくない服を着たりする、そんな時間なんて実は全然ないのだと、ハタと気づきました。つまり、今余分にあるモノに取られる時間がもったいない。
それなら今食べたい・食べたほうがいいものを食べ、着たい服ばかりを着たほうがいい。余分なものは、捨てるべきなのです。



そう思ったら、いてもたってもいられず、夜中でしたが台所の引き出しにあったお茶類や乾物等を整理して不要なものをゴミ箱にどんどん入れて片付けていきました。そういえば一時もこんなふうに夜中に捨てたことがあったっけ。「捨て感度」というものは、意識しないとどんどん下がってしまうものなんですね。そして一度下がるとそのほうが楽だから、そこから上げるのがなかなか難しい。

そうやってどんどん処分していたら、「後で食べよう」とずっと先送りしていたもう何ヶ月も前に買った羊羹が出てきました。。



期限は11月19日。ギリギリでしたが、少し切って食べました。そうしたら、悲しいことに「食べられるけど、食べたくない」モノになっていた。



原材料がとてもシンプルで、くるみやドライフルーツが入った珍しい羊羹。「食べられるし、食べたい」から先送りしていたはずなのに、今の私は羊羹よりもチョコレートとか、生菓子が食べたかった。でも食べました。美味しかったけれど、食べたいものではなかったから、食べた自分に罪悪感を感じました。結局こういうことになるなら、「今食べたい」と思って買った時に食べるべきだったんですね。ものすごく反省しました。


捨て感度を上げると同時に、モノを入れる時には「今」必要かを考えること。そして「今」必要なら「今」使う。「今」食べる。

羊羹からも学んだ夜です。




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