りんごの季節になると、有り難いことに友人やお隣のおばあちゃんや実家の母(もお友達からのいただきものですが)からたくさんのりんごをいただきます。りんごは私も家族も大好物なので、朝に晩にせっせと食べます。ですが、冬は柿もあってみかんもあって12月くらいになるといちごも出てきて、色々な果物をまんべんなく食べようと思うとどうしてもりんごが余ってきます。りんごは食べずにいると水分が失われてふかふかしてくる。時々触って確かめながら、食べなきゃ・・と思ってはいるのですが、食べ逃してしまうこともたびたびです。
そんなふかふかりんごは普段干したり、ジャムにしてしまうのですが、今年はりんご煮を作ることにしました。
りんご煮の作り方はいたって簡単。皮を剥いて芯を取り2センチ四方の一口サイズに切ったら、グラニュー糖とレモン汁と水ちょっとを入れて竹串が通るくらいまで煮るだけです。軟らかくなってもなんとなく固そうな見た目なのですが、時間が経つとシロップがしみて缶詰の果物のようになります。
どうして煮てみようと思ったかというと、このりんご煮でケーキを作りたかったから。アップルパイではなく、アップルケーキ。ホーローバットを使ったバナナケーキのレシピで簡単に作りました。
りんご煮をぎっしり入れて、出来たてのケーキはとっても美味しかったです。
私が小学生の頃、家の近くに「パンマルシェ」という小さなパン屋さんがありました。そこに住む人はみんな買いに行く町のパン屋さんで、私も母と一緒によく買いに行きました。そこのパン屋さんで大好きだったのが、りんごのパン。アップルパイではなく、ホットケーキのような甘めの生地に、煮たりんごがぎっしり詰まったパンです。マドレーヌを顔くらいに大きくしたサイズのこのパンが美味しくて美味しくて、買ってくると母と一緒にお行儀悪くちぎりながら食べました。
どこのパン屋を探しても同じようなパンを見つけることが出来なかったので、完全にパンマルシェのオリジナルだったのだと思います。私が中学生の頃にパンマルシェが閉店してしまって、もうりんごのパンが食べられないのだと思うととても悲しかったっけ。
私が作ったりんごのケーキは、パンマルシェのりんごのパンを思い出させる味でした。
そういえばおいしい記憶に残るのは、りんごパンにバウムクーヘンに干し芋にかまぼこに・・ちぎって食べたものが多いなと気付きました。
りんごのケーキを切り分けながら、ああ、子ども達とちぎりながら食べればよかったな、とちょっと後悔した私です。
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