(あー、またやっちゃった。これはまずいな・・)
と思ったときには時既に遅し。送別会の後、同期と一緒に乗った電車の中で貧血を起こし、つい2秒前まで「仕事ってものはこうあるべきでさー」と楽しげにしゃべっていたはずの私は、「で、ごめんここで降りるわ」と最寄駅から5つも前の駅で電車を飛び下りました。ぽかんとする同期を乗せた電車を見送った時には、視界は暗くなり耳は聞こえなくなり、ホームでしゃがみこんで青ざめていたのでした・・。
先週半ばのことです。
私はもともとお酒は強いわけではなく、ちょっと飲むと真っ赤になります。若い頃はそれでもわーっと飲んで酔っ払って家に帰って寝ればどうにかなったものが、年齢を経るごとに弱くなり、体調がいまいちの時には時々貧血を起こすようになりました。
会社の産業医にも「赤くなるってことは、お酒を分解する酵素が少ないか、無いってこと。お酒やめなさい」と言われていたのに「そうですよねーっ(へらへらー)」っと適当にかわし、変わらず飲んでいた私。その日は仕事で遅れて行った上に駆けつけの生ビール3杯で、いい気分になってました。自分を過信するにも程がある。それでこの失態です。
ホームに降りた後、自分としては平静を装って自販機に向かい、「私はただ喉が渇いただけよ」というそぶりで水を買い、「ああちょっと疲れちゃったから座ろうかしら」と自販機前でしゃがんで水を飲んでいたつもりですが、多分周囲からは、「飲み過ぎちゃって千鳥足のフラッフラなOLが、砂漠で水を求めるように自販機に吸い寄せらせて水を買い、立ち上がれなくなってしゃがみこんで吐きそうになっててなるべくなら近寄りたくない図。」だったと思う。それを証拠に、誰ひとりとして「大丈夫ですか」と声掛けてもこなかった。(そりゃそうだ。)
やっちゃった。やっちゃったよアタシ。これやばい。全然立ち上がれない。と自分でも自分の状態が怖くなり、スマホで「急性アルコール中毒」を検索したら、
「急性アルコール中毒とは、アルコール飲料としてエタノールを短時間に多量に摂取したために通常の酔った状態を超えて、運動失調や意識障害、さらには昏睡、呼吸抑制、血圧低下といった状態が生じることです。重症の場合には死亡することも多く・・」
と恐ろしい言葉の羅列。そういえば私足元ふらついてる。目の前真っ暗んなった。呼吸も荒いしすっごい寒いしこれは血圧も下がってるはず。私やばい?アル中?・・と一人不安になっていると、今度はくしゃみがやたらと出てきました。「アルコールアレルギー?ぜんそくおこしちゃったりしない?大丈夫?」
そんなこんなで赤くなったり青くなったり立ち上がってはしゃがんだりとそんなことを繰り返すこと1時間あまり。そうこうしているうちにだんだんと落ち着いてきたので、「なんとか駅までたどり着こう」と電車に乗り、最寄駅に着いたら「なんとか自転車置き場まで」「なんとか家まで」とどうにかこうにか家まで帰ることが出来たのでした。
それにしても家に帰ってもくしゃみは止まらず寒気もする。しばらく動けずソファーに横になり、「アレルギーか。低体温か。大丈夫だろうか」と不安は止まず。「寝てる最中に何かあったらどうしよう。もう酒やめる。やめるから何もありませんように」と不安になりながら布団に入り、当然のごとく爆睡し、目覚めて起き上がると。
ものっすごい鼻水にくしゃみに喉の痛み。
ん?
あれ?
・・そこから先はひどかった。
くしゃみ鼻水のどの痛みにダルさに・・完璧な風邪。
どうやら前の晩の寒気もくしゃみも風邪だったようで、貧血はもともと調子悪いところに酒が入っちゃったから起こしたものだったようで、要するに自分の調子の悪さに気付きもせずに弱い酒を一気飲み、一人で「急性アル中だ、アレルギー反応だ」と青ざめてホームでドキドキしていた私。アホか。
ということで、「酒やめる」と自分に誓って夫にも宣言した手前、「あれは体調悪かったが故の貧血で、急性アル中じゃなかったようなので、やっぱりやめるんじゃなく、控えます」と言い直してまたお酒飲むのもさすがにどうかと思うし、まぁどっちにしても弱いことには変わりがないので、しばらくは反省して炭酸で我慢するようにします・・。
そこから咳が止まるまでの数日はひたすら温かいものを飲み、翌週遠足や合宿を控えた子ども達に「こっち来るなー」「かーちゃんの風邪菌がうつるぞー」と、自分に寄せ付けないようにしてひきこもり状態の母でした。なんだか踏んだり蹴ったりなようですが、どれもこれも自業自得です。わかってます。
・・ということで。
皆様も風邪にはお気を付けください。
(って、そんなまとめ方?(笑))
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