おいしい台所

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73歳に憧れた日~映画「あやしい彼女」

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「あやしい彼女」--------------------------------------------------------------------------------
73歳のおばあちゃん瀬山カツは女手ひとつで娘を育て、自分が望むような人生を生きることはできなかった。実の娘ともうまくいかず、トラブルばかり起こして周囲からも煙たがられる存在。ある日、娘と喧嘩し家を飛び出した先で、ふと目にした写真館に引き寄せられ、中で写真を撮って店を出てみると、そこにはなんと20歳に戻った自分が・・・!
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もう、すっごい面白かったです。キャストも、歌も、内容も文句なしに良かった。久しぶりにいい映画を観たなという満足感でいっぱいです。
 
そもそも私はこの映画のことを全然知らなくて、春休みに娘に「どうしても観たい!」と言われて初めて「ああ、そんな映画やってるんだ」と知りました。興味もあんまりなくて、息子が観たいという「ドラえもん」のほうがいいんじゃないの?ねぇそうしない?なんて当日まで言っていたくらいです。
 
それが、始まったらもう面白くて面白くて。泣いたり笑ったりしながら最後までずっと集中して見ていました。クライマックスでは涙が止まらなかった。
 
 
劇場には私の母くらいの年齢の方が結構観に来ていて、私たちの席から通路を挟んだところには、白髪のご夫婦が座っていました。何故そんな年代の方がたくさん観に来ているのかなと不思議に思ったのですが、観ていて理由がわかりました。
 
この映画の主演は、73歳(役)の倍賞美津子であり、20歳(役)の多部未華子。どちらの年代の視点からも観ることが出来て、そしてどちらかといえば、主演の多部未華子の着る服や歌う歌や思い出す風景などは、70代の方々には懐かしく、思い出せばきっと切なく、共感出来る部分がたくさんあるだろう映画だったのです。
 
 
私の母は今年72歳です。そして私は仕事も子育てもどうにかこうにか頑張っている母であり娘です。娘役の小林聡美の仕事での葛藤、母への思い、息子への思い、倍賞美津子の娘への思い、「親子」のそれぞれの思いが自分のことと重なって、自分の母の思いにも重なって、劇中の歌が胸にしみて、もうボロ泣きでした。
 
でも笑える部分もたくさんあって、爽快な気分にもなれる本当に良い映画でした。本当はもっともっと内容の部分に触れたいのですが、是非劇場に足を運んでほしいので、これくらいにしときます。
 
かわりに多部未華子ちゃんの歌唱シーンを、ちょこっと。
 
そして主題歌も映画にぴったりでとっても好きでした。 
 
 
隣にいた白髪のご夫婦、たくさん笑って時に泣きながら、お2人で映画を楽しんでいました。映画が終わって仲良く出ていく様子を見て、私も歳をとったら、夫とこんな映画を観に来たいなと思いました。歳をとるのも悪くない。映画の設定は真逆なのですが、そんなふうに思えました。
 
 
それまでの人生があるからこそのカッコよさ。
映画の後ご夫婦を見て、ちょっと憧れました。
 
 

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