夏休みに入り、子ども達と実家へ帰省してきました。
私の実家は田んぼに囲まれた田舎で、どこへ行くにも車がないと不便なところです。でも、自然だけはたくさんあります。春にはノビルや菜の花を摘んだり、梅雨時にはちいさなアマガエルをつかまえたり、夏には田植えや稲がフサフサと揺れる様を見たり、広い原っぱを走り回って、自然を目で見て手で触れることが出来ます。
帰省中、子ども達と公園に向かう道で笹を見つけました。
開く前の笹の葉をひょいっと抜いて中身を取り、くるくると丸めて笹笛を作りました。吹いてみても「ブゥーっ、ブゥーっ」という変な音しか鳴らないのですが、それを見た子ども達の目が輝きました。こんな簡単なことでも、子どもにとってはすごい発見で、やりたくて仕方ないんですね。草むらの中から良さそうな笹を探して笹笛を作り、なんとか音を出そうと一生懸命。
私も一緒になって、3人で「ブゥーっ、ブゥーっ」と笹笛を鳴らしながら歩く姿はちょっとおかしかった(笑)でもとっても楽しかったです。
「わー、足長ーい!」と写真を撮って喜ぶ娘(笑)
昔の遊びなんて、今更子ども達には必要ないものかもしれません。今の子ども達には他にも楽しい遊びがいっぱいあります。でも、体を使って頭を使って自然に触れて外で遊ぶ子ども達の顔は、家の中でゲームをしている時とは明らかに違うなと思う。笑顔が深いというか、体全体で笑っている感じなんですね。
走り回ってくたくたになって、それでもたくさん笑いながら遊ぶ子ども達。きっと子ども達の中で記憶に残る遊びというのは、こういう遊びなんだろうと思います。そして、自分の子どもの頃と子ども達を重ねて見ることが出来るこんな時間こそが、親にとって何より掛けがえなく幸せな時間なのだなとしみじみ思いました。
「お腹空いたー、もう帰ろう」と砂まみれの黒い顏で息子に言われる頃には、日はすっかり傾いていました。
「そうだね、ばば今日はハンバーグするって言ってたよ」なんて言いながら、実家で自分が子どもに返れる幸せも、噛みしめていた私です。
そんな、夕暮れ時。
夏休みって、やっぱりいいなと思いました。
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