先日のこと。洗濯物を干していたら、調度布団を干していたお隣のおばあちゃんが声を掛けてきました。
「ね、梅、どうした?」
そう。たーくさんいただいた梅のことです。見ればおばあちゃんとこのベランダには平べったいざるが3つ程並び、調度天日干しの最中だったようです。夏の日差しをたっぷり浴びて、うちより少し茶色い梅が(紫蘇があんまり好きじゃないらしい(笑))、気持ちよさそうに並んでいます。
おばあちゃん、よくぞ聞いてくれました。去年の失敗から学んだ私、今年は梅の傷をしっかり見てから漬け、重しも重すぎて梅が潰れたりしないように、容器の消毒もしっかりと。細心の注意を払ったおかげで今年はうまく天日干しまで辿りいたのです。おばあちゃんとこよりも一週間程早く、天日干しを終えたところでした。
市販の梅とおばあちゃんとこの梅は色も漬かり具合も違いました!
おばあちゃん、それを伝えると「良かったねぇ」とにこにこ。梅についてしゃべっているうち口の中が酸っぱくなってきたようで、「ああ酸っぱい、ああ酸っぱい」と口をすぼめて唾を飲みこみながらしゃべっているのが可愛かったです。
さて、うちの梅、今はこんな感じに瓶に漬かっています。
今年は4キロも漬けたのでいつもの梅瓶に入りきらず、うちで一番大きな保存瓶に入れました。それでも入りきらなかった分は、琺瑯のタッパーに入れて冷蔵庫へ。保存は常温でも冷蔵庫でもどちらでも良いようなのですが、タッパーだと何となく外の空気が入りやすい気がしたので冷蔵庫にしました。
ここから味が馴染むまで数か月~半年くらいはこのままにしておきます。
今年の梅はどんな味だろう。わかるのは年末くらいかな?
それ以外に今年は青梅を使って梅ジュース(シロップ)を作りました。こちらは初めてきび糖を使っています。梅がなかなか沈まず心配していたのですが、時間が経つにつれてきび糖が溶け、梅も少しずつ沈んできました。時間が経てば経つほど美味しくなるらしいので、まだまだ寝かせる予定です。
そして、これ。
見た目は梅干しのようですが、実は去年漬けた「ぽたぽた漬け」。お酢とお塩と氷砂糖で漬けた「お茶請け」です。
漬けてから半年くらい経って食べて、それからずっとそのままになっていました。今年の梅干しとシロップの瓶を整理する時に見つけて思い出し、味はどう変わったかなと食べてみたら、これが美味しいのです。
去年食べたときはまだお酢とお砂糖の味が馴染みきっていない感じでしたが、時間が経ってものすごくまろやかになりました。お茶と一緒に少しずつ食べて、最後はお行儀悪く種をしゃぶってしまいます。甘くて酸っぱくて本当に美味しい。どんどん食べてしまいそうですが、時間が経つとまたもっと美味しくなるかもしれないので、我慢してちょっとずつ食べることにします(笑)
梅といえば先日の「みんなの暮らし日記」刊行記念パーティーで、ご都合で出席出来なかった箱木尚子さんの梅干しがテーブルに出されていました。
紀州みなべの自家梅園にて、原料となる南高梅の土作りから 栽培、加工、販売、すべてを一貫生産され、大切に大切に育てられた梅。もう、持ち帰りたいくらい本当に美味しい梅干しでした。
箱木農園さんHP http://www.hakogi.jp/
梅って、何となく調子が悪いときでも、食べると気持ちがしゃきっとして元気になるような気がします。
自分で漬けて食べるもよし、買って食べるもよし。
梅のパワーをいただいて、夏を乗り切りたいなと思います。
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