私が中学生だったか高校生だったか。母が黒いお米の入ったタッパーを私に見せて、「これね、『古代米』っていうんだよ。大昔に食べてたお米なんだよ」と言いました。(正しくは、「古代から栽培していた品種」「古代の野生種の形質を残した品種」をさすそう。)
真っ黒いお米はちょっと気味悪く、「えー?そんなの食べて大丈夫なの」なんて母に言ったような気がします。古代米を友達からもらったという母は何度かご飯に混ぜて古代米を炊いていましたが、もらった古代米がなくなった後は自分で買ったりもせず、私も兄もリクエストもせず、それから大人になるまで古代米の存在を忘れていました。
それがねー。こんなにはまるなんて。
古代米は、もち麦を混ぜて保存瓶に入れています。
雑穀はスーパーなどでも手に入りますが、古代米(黒米)だけを売っているお店はなかなかありません。十穀とか十六穀とか何種類も雑穀が入っているものが売っていますが、ここに古代米が入っているとご飯が赤くなってもちもちしてとても美味しいので、雑穀を買うときには古代米が入っているものを買うようにしています。
実は今は、旅行先の道の駅(那須だったか、長野だったか・・)で買った古代米がたくさんあるので、麦やひえやもちきびなどが入った雑穀に、古代米ともち麦を混ぜて炊いています。お弁当には半分くらいの割合で雑穀ご飯を入れるのですが、冷めてももちもちして本当に美味しい。余った雑穀ごはんはおにぎりにしておくと、帰宅した子ども達が競うように食べます。
そんな雑穀と古代米をたっぷり入れて、雑穀パンを焼きました。
雑穀パンは何度か焼いていますが、今回は古代米を気持ち多めにして。
色もしっかりついて、切ると雑穀がぎっしり(笑)小さい型を使って焼くのですが、結構食べごたえがあるので薄く切っても満足します。
シンプルにバターだけでも美味しいのですが、クリームチーズをたっぷり塗って、はちみつをたらりとして食べるのも好き。
もちもちに時々混じる雑穀の「ぷちっ」「みしっ」という噛み応えが楽しいのですが、子ども達はご飯はともかく雑穀入りのパンはちょっといまいちみたい。
私がそうだったように、今は興味がなくても、いつか大人になったとき「そういえばかーちゃん楽しそうに作って食べてたな」って思い出して、おいしく食べてくれる日が来るといいな。
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