もともと一人で過ごすのは好きなほうで、今も家で一人で過ごしたり、映画も食事も買い物も一人で行くのは好きです。一人で居て淋しいと思うことも確かにありますが、それより一人で決められる自由さを快適に思うタイプです。
でも、たまに、ごくたまに「自分はすごく淋しい人なんじゃないか。一人ぼっちなんじゃないか」と不安になることがあります。どんな時かというと、自分が入れない輪に気付いた時。わかりやすい例でいうと、学校や地域の集まりごと等で、他のママたちが仲良さそうに話をしている時。普段仕事で参加しないそんな場にたまに行くと、既に出来上がっているコミュニティに入れずに、気付くとその輪の前で一人で居るようなことがあります。参加しないのは自分のせいで、だから話がわからなかったり、入っていけないのも自分のせいなのですが、それを仕方ないじゃないと割り切れる時と、その時の精神状態によってそうでない時があります。そうでない時は、「いつか仕事を辞めた時、自分には友達と呼べる人がいなくなってしまうんじゃないか」、「いやそもそも今もちゃんと友達と呼べる人が居ないんじゃないか」と無性に不安になったり落ち込んだりするのです。
時々訪れるその感情が自分でも面倒だなと思っていました。一人でいるのは好き。でも、友達は大事。コミュニティに入れないのは不安。ああ、面倒(笑)
でも、そんなもやもやした思いを感じている方、もしかしたらほかにも結構居ませんか?
読書の秋、そんな感情に本を通じて向き合ってみるのもいいかもしれません。
以前、夏はレモンが似合う、という記事を書いた時にちらっとご紹介した本なのですが、読んでみたら「レモン」は作者の名前だけで、内容は作者が読書に生き方を求めた自伝コミックでした。これがすごく良くって。
Amazonより----
読書は希望だ! 『ZUCCA×ZUCA』の著者最新刊、自伝的コミックエッセイ。まさかの新事実、ヅカよりハマッた過去が発覚!? 江戸川乱歩に我を忘れた幼少期から椎名誠に恋した中学時代を経て、山田詠美に青春を救われて、なんとか「大人」になれた――。生きることは読むことだった、あの頃。〝ほんとうのこと〞が知りたくて本にすがった読書狂時代を独自のタッチで描く。本好き共感度100%の、新感覚な自伝。----
私は本が大好きなので、本への思いについても共感出来るところが多かったのですが、はるな檸檬さんの「たった一人本に向き合い、生きるために読んだ」日々と、檸檬さんの友達の「はるなちゃん」の「自分の気持ちに嘘をつかず正直で、自分のしたことを誰のせいにもしない」カッコよさ。この「一人」のあり方のカッコよさに、ああこれだ、私が求めている一人のあり方はこれなんだとすっと腑に落ちたというか、安心しました。
誰ともベタベタせず、いつも独立していて、皆に親切なのにとても自由で、自分の足元を見つめながらひとり淡々と歩く「はるなちゃん」。
一人でいるということは、その日何をするか、何を食べるかはもちろん、自分のしたいこと、目指したいことを自分の責任で決めて、常に精神的に自由であること。そして周りの自由も侵さず、結果を誰のせいにもしないこと。そんな一本筋の通った「一人」の生き方が出来たら、コミュニティに入れるとか入れないとか、友達が多いとか少ないとか、そんな小さなことはどうでも良くなるんじゃないかと思いました。そして、そのあり方が「自分勝手」にならず、周囲に心地よさを与えることが出来たら素晴らしいなと思う。
勢いに任せてこんな本も読みました。
Amazonより----
「ひとりでいると寂しい」
「フェイスブックやLINEで誰かとつながっていないと不安」
「大切なことを自分ひとりで決められない」
こんなふうに感じることがあるなら、生きることが息苦しくなってしまうのも当然です。そうした状態を抜け出すには、「ひとりでも平気」と思える自分に変わることです。----
なんか、うまく言えているかわからないし伝わっている自信もないのですが、こんな生き方が出来たら、これから先の人生怖いもんないなって。
どちらの本も、そんなふうに思いました。
読書の秋。たまにはこんな本を読んでみるのも面白いかもしれません。
本を通じて「内省」する時間。とっても大切だと思います。
-----------
覗いてくださり、ありがとうございます。
訪問いただいたしるしに、お弁当ぽちりとしていただけると大変嬉しいです。
また遊びにきてくださいね!
---------------------------------------
Instagramもやってます。よかったら覗いてみてください。