先週の土曜日は、子ども達が通う学童のお出掛けイベントでした。土曜日だというのに朝早く起きてのお弁当作りは大変だったのですが、子ども達が帰宅する15時頃までは私ひとりの時間。掃除に洗濯に週末の家事を一気に片付けた後、なんとなく思いつき、自分のぶんのお弁当を持って、近くの川べりに自転車を走らせました。
私が住むところの近くには大きな川があり、歩道もきれいに整備されているので、休日になるとランニングするお父さんやベビーカーを押して歩くお母さん、散歩を楽しむおじいちゃんやおばあちゃん等が川べりを行きすぎます。あんまり目立つところは嫌だったので、「この先行き止まり」と書かれた看板のちょっと先、川面を見下ろす芝生の上に腰掛けました。行き止まりなので走る人も、歩く人もいません。敷物を持っていなかったので、そのままぺたり。座った芝生がおしりにちょっと冷たいけれど、気にしない。
本当にいいお天気で風もほとんどなく、お昼前の陽射しはポカポカと暖かで、自分で作ったおいなりさんも、卵焼きも美味しくて、静かな川面を見ていたら、なんだか泣きそうになりました。
何かが悲しいとか辛いとかいうわけでは全然ないし、泣けちゃうくらいお弁当が美味しかった・・というわけでももちろんないのですが、青空の下のびのびとお弁当を食べている気持ち良さと、そんな時間を持てなくなってたんだなという淋しさと、何やってんだあたし。そんなに一人になりたかったのか。という冷静さと、自分ひとりそんな時間を過ごしている小さな罪悪感と・・色んなものがごっちゃになって、なんだか全部ひっくるめてその時の自分が何て幸せなんだろうと何かに感謝したくなったような、そんな感じでした。
お母さんにも、ひとりで過ごす時間は大切です。
働きながら家事・育児に頑張るお母さんはいくつもの顔を持って上手に使いこなしているけれど、ひとりになる時がないから素の自分を忘れちゃうときがある。そうすると、焦ってきちゃうんです。疲れちゃう。
そんなときはボーっとするだけでも、ごはんを食べるだけでも、テレビを眺めるだけでもいいから、ひとりで過ごす。そうすると、スッキリするんです。リセット出来れば、また頑張れます。
でも、もしまた抜けるような青い空のお天気の日にひとりになるチャンスがめぐってきたら、またひとりで外でお弁当を食べようと思いました。それくらい、気持ちのよい時間でした。
美味しいなぁと思いながらちくわのチーズ詰めを齧った時、後ろから「クルックー」という声が聞こえてきました。
見ればわずか1メートル先に、鳩が2匹。狙われてたようだ・・。
お弁当箱を手元に抱えたら、バサバサと飛んでいきました。
あげないよ。
ごめんね、またね。
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