「うっとり、チョコレート」伊藤まさこ、片岡義男、鈴木いづみ、西加奈子 ほか
----------Amazonより
身も心もとろけるチョコレートの味と香りを堪能できるエッセイアンソロジー。38人の名手によるバレンタインの思い出もぎっしり。 ----------
小さい頃は、チョコレートといえばグリコのアーモンドチョコでした。銀色の紙に包まれた半楕円のチョコレートの中には一粒のアーモンドが入っていて、細長い箱をスライドさせるとチョコたちがきれいに2列に並んでいました。CMの聖子ちゃんみたいに「カリッ」とした音をさせて食べたかった私は何粒も食べて何度も練習し、鼻血が出るからいい加減にしなさい!とよく怒られました。(ものすごい鼻血っ子でした。)
グリコのアーモンドチョコと同じくらい思い出すのが、チョコレートボンボン。赤や緑のキラキラした紙に包まれた、瓶の形のチョコレートの中にはお酒が入っていました。「これは食べたらダメよ」と母に言われていましたが、大人たちがなんとも美味しそうに食べているのを見て我慢が出来ず、お留守番の間にチャンスとばかりにこっそり食べました。中から出てきた液体は甘くて臭くてとても食べられず、液体だけ捨てて、お酒の匂いの残るチョコレートを口の中で噛んで、もう2度と食べないぞと誓ったのでした。
初めてハーシーズのチョコを食べた時の衝撃、友達とトリュフを作ったこと、冬の冷たい生チョコ、六花亭のホワイトチョコレート・・この本を読むと、あの日あの時のチョコレートの思い出が蘇ります。バレンタインを意識して発売された本だと思うのですが、タダでさえこの時期チョコが食べたくなるのに、この本を読んだらもう頭の中はチョコでいっぱいになりました(笑)
そんな私が、最近とっても気に入っているチョコです。
きれいでしょう。言わずと知れた、メリーチョコレート。
小さい頃から今まで色んなチョコを食べてきて、海外のチョコもたくさん食べてきた私が45歳の今、食べたいチョコレートです。
赤がブラック、緑がミルク、黄色がスゥイート・・どれもうっとり(笑)
ひと口サイズの、ただの四角いチョコレート。甘ったるくもなく香りづもされておらず、カカオの香りがしっかり効いている基本のチョコレート。器に入れておくと、家族が時々つまんで食べます。これをひとつ、ふたつと食べながらコーヒーを飲む時間が最高に好きなのです。こんな食べ方が出来るようになって、幸せだなぁとしみじみ思います。
そうそう。それともう一つ。
----------ベッドから起き出して冷蔵庫の扉をそっと開けると、あ、あるある。いつものあの箱。最初は2センチくらいにしておこうかな。パクリ、ペロリ。2センチなんてすぐおしまい。次は3センチいってみようか。-略ー夜、台所に立ちながら「いけない」「でもあともう少し」・・・ひとり、罪悪感と甘い誘惑のせめぎあいを楽しむのもなかなかのもの。----------「真夜中のチョコレートケーキ-伊藤まさこ-」より
大好きな伊藤まさこさんのエッセイに出てくるのが、私も大好きなトップスのチョコレートケーキ。先日買い物に行った帰りに、おやつに買ってきました。
一番小さなサイズは2~3人分。これを子ども達と分けるとき、きっちり3等分にしたいのに、その気持ちとうらはらに、右手のナイフがほんの数ミリ、自分の分を太くする。それはもう勝手に(笑)食いしん坊の娘がその数ミリに気付いた時、「だって右手が勝手に」と言ってももちろん無駄です。「かあちゃんばっかりずるい。だからふとるんだよ」と、数ミリ太くしたケーキは娘にさっと奪われるのでした(笑)
チョコレートはなんだか人を幸せな気持ちにしますね。
みなさんの好きなチョコレートは、何ですか?
![]() |
----------
覗いてくださり、ありがとうございます。
訪問いただいたしるしに、お弁当ぽちりとしていただけると大変嬉しいです。
台所しごとをテーマにしたブログコミュニティです。こちらも是非。